いつもの散歩道

 

川沿いの桜並木は紅葉しだし

 

 

休耕田のすすきの草原は 秋光に白く輝きます

 

 

楓は真っ赤に色づきました

 

 

11月にも入れば 落ち葉となって消えゆく風景です

 

道端の草むらに咲いている  これ

 

八重の秋明菊です

 

空き家になっている元住人が植えたのでしょうか

 

花は 今年も咲いています・・・

 

 

裏庭で 「咲かないなあ」と首をなが〜くして待っていた

 

秋明菊はこれと同じ八重でした

 

 

大事にするより ほったらかしの方が 強く咲くのかな

 

それとも 年老いた方が 手ずから植えた花は 

 

思いを持って

 

今も主をここで待っているのか・・・

 

 

家に戻り  池の周りの草をとると

 

あらら

 

 

 

「ミセバヤ」が咲いていました

 

春に 置くところがなく ぽいと置いた鉢を忘れていました

 

これぞ   ほったらかしです・・・

 

 

「ミセバヤ」

 

日本古来の万葉の植物

 

その昔 高野山の僧侶が「見せばや」(見せたい)と

 

師匠にこの花と歌を送ったのが始まりだとか

 

私的には お正月の百人一首大会の方が 親しみ深いのですが・・・

 

『 見せばやな

 

雄島の海人の袖だにも

 

濡れにぞ濡れし 色は変はらず 』

 

90番の殷普門院大輔の歌

 

この前段の89番が 武子内親王の

 

『 玉の緒よ

 

絶えねば絶えね  ながらえば

 

忍ぶることの弱りもぞする 』

 

玉の緒は 「見せばや」の別名です

 

長く伸びた茎の先に桃紅色の花を玉のようにつけることから

 

名付けられたようです

 

この2歌は  「表裏の歌」と言われます

 

花に 心が宿るのは 今も昔も同じ・・・

 

因みに ミセバヤの花言葉は

 

「大切なあなた」「平穏」「つつましく」

 

ミセバヤは  多肉です

 

我が家の 過保護の多肉と比べ

 

 

少し  心が痛みました・・・