10か月くらい前までのわたしは、友人の紹介で半年間以上、結構真面目に交際していた男性がいたのだが、その後のわたしの実験的異性交流により
(最近では、亭主に死なれてご乱心、つまり無意識に後追い自殺しようとしているのでは? などと友人たちから面と向かって、涙ながらに諫言されております笑)
わたしの方がアッサリ捨てられてしまった男性と、最近復縁みたいな状態になっている。
ワンマン社長である彼は、非常に独善的な面を持ち合わせてはいるが、かなり面倒見のいい、異常に情に厚い人間であることは間違いない。
また、ケチでないところ、他人に美味しいモノを食べさせたり、大笑いさせたりする事が大好きと云う点が、わたしやわたしが熱愛した靖子ちゃんや主人によく似ている。
さて、わたしは生まれも育ちも大阪で、大学だけは少々名の知れた京都の私大である。
(わたしの出た高校は、20年程前に、創立150周年で学校統廃合によりなくなったが、出身大学の方はたぶん今年でやっと創立150周年なハズである)
ちなみに、わたしはわたしの出た大学レベルで自信満々な男性が大嫌いである。
あのね、京都にはもっと上の大学があと数個、数は少ないけど、もうレベルが天と地ほども違う大学がいくつかあるでしょう?
知らないとは言わせないわよ、このド三流め!
と、常々毒づいているわたしであるが、復縁状態みたいな彼自身は、実はわたしの出身大学の附属小学校から高校まで出ているのに、大学には進学していない。
理由を尋ねると、いつもは頭が痛くなるほどのおしゃべりで明るい彼は言葉を濁す。
父親が蒸発して、肝臓の悪い母親と、ふたりきりになったんや、と。
彼もわたしもひとりっ子である。
わたしはそっと彼を抱きしめる。
彼の右側の肩甲骨の下には、服の上からでも分かる「粉瘤」があった。
さて、昨日の夜8時過ぎの事である。
彼はなぜかわが家に1日置きに来るのだが、来る時間を言わないのである。
理由は、
「時間を伝えたら、ほえが男を連れ込んでいたら逃がすやろ」
と大真面目に言うのである。
本当に面倒くさい!
しかも昨夜は粉瘤が炎症を起こし、腫れ上がっていたものの、仕事のために数日間も病院に行けず、
やっと病院に行ったと思ったら、いきなりメスで粉瘤を切開手術された直後にわが家に来たのだ!
あの…
なんでそんな状態で他人の家に来るんですか?
わたしが用意しておいた、鶏モモと冷凍しいたけの紅茶煮とだし巻き卵
(モチロン、両方冷めている)
とワカメと豆腐のおみをつけとぬるくなったごはんをバクバク食べている最中に異変は起こった。
彼がわが家の異常に人懐っこい猫をメチャクチャに怖がるのである笑
ドシーン、バシーンとぶつかり稽古のような、猫の渾身の頭突きワザに大の男が怯えるのである笑
わたしは笑いを噛み殺しながら、手術の様子を尋ねる。
彼は(それでもシッカリ食べながら)上の空で答える。
「大っきい穴みたいなん開いて、ソコにガーゼ詰めてるらしい」
それを聞いたわが家の猫が少し背伸びして、肩甲骨の辺りに渾身の頭突きをカマすのである笑
だって、わが家の猫が大好きなマグロのお刺身、持って来てくれたんだもの、おまえなりの精一杯のお礼よね笑
彼は食べ終わると
(でも、お代わりまでしてシッカリ完食してた。わたしはたくさん召し上がる男性が好き)
何やかんや言いながら、小一時間程で帰って行った。
ちなみにわたしはわが家の飼い猫を
「わが家の外交官」と呼んでいる。
手術当日の人間なんて、気の毒だけど、責任持てないから、おまえの天性の賢さと愛らしさでサッサと追い出してくれて、本当にありがとう♡
さすがはおまえはわたしより主人に懐いていた、
「パパ猫」です。