長らくブログを書かなかったのも、写真を傷だけ残して全消ししたのも、わたしが今、この瞬間でさえ、
「生物学者 ほえ川ほえ司 理学博士」
の嫁はんだから。
まぁ、その点を理解してくれなければ、お互い悲しい結果となるのです。
と、いうことで粉瘤社長とは別れました。
理由はすべてわたしが悪いのです。
「中程度の熱中症になったわたしを、あなたは助けてくれなかった」
粉瘤社長、仕事中なのですから、当然です。
なのに別れたい一心のわたしは、そのイチャモンを付け続け、すべての連絡や突撃を黙殺して、別れました。
「悪かったなぁ〜」
とは心から思うのですが、わたしが(たぶん一生)ほえ川理学博士夫人を辞める気はない、と分かっていながら、わたしと付き合った相手にも、選択のミスがあったわけでありまして、もう面倒くさいので
「わたしがすべてが悪うございました」
で、よろしいのではありませんか?
さて、わたしは主人の研究内容や研究結果のすべてを「知的財産」として相続している。
主人の専門は、とある淡水性甲殻類。
あんな生き物の研究をまともにしている現役の生物学者はおそらく日本に10人もいないだろうから、主人の名前は、ものすごーくニッチな分野では有名だった。
主人の研究内容のいちばんのキモは、
「超長期休眠卵の孵化」である。
主人の研究仲間だった皆さんと一緒に、わたしは主人が遺した研究データを2年以上掛けて、学会発表するためにまとめていたのだ。
わたしの役割は主人の遺した膨大なフィールドワーク手帳の悪筆解読。
主人の悪筆フィールドワーク手帳は、実は「なんでも手帳」化していた。
解読作業は、読んでビックリしたり、大笑いしたりと、わたしにとっては、若かりし頃の主人の日常から、死の数カ月前の記録まで、未知の主人、知っている主人、面白い主人、不可解な主人……
つまり、様々な主人との20数年間の旅だった。
そして、主人の研究仲間の方々の目の前では、わたしはいつまでも若々しく、美しくあらねばならなかった。
何故なら、主人は仕事場の自分の机の上に、色打掛姿のわたし、大量の洗濯物を抱えて笑っているわたしと、わたしの写真を2枚も飾るという暴挙を犯していたからである。
ほえ川夫人として、若々しくあること。
美しくあること。
それがわたしに与えられた、主人への最高の愛であり、主人がこの世に確かに存在して、わたしと一緒に生きていた証左なのである。
……たとえどんな手段を使っても、わたしは主人の名誉のために、若々しく美しくなければならなかったのだ。
(とまぁ、わたしは考えたんですよ)
切開フェイスリフト手術はもちろん成功し、今では傷跡ひとつすら見えない。
たるんだ皮膚と筋肉を切り取って、傷を縫い合わせ、表面の傷口を形成外科医縫いで塞ぐだけなのだから、ハッキリ言って(熟練した美容外科医にとっては)簡単な手術である。
わたしは目鼻立ちには一切手を加えていないので、単にたるんで重力に負けた部分を引っ張り上げただけで、言わなければ、誰も気づかず
「ほえさんはいつまでも若いですねぇ〜」
と、感心されるだけであり、方法や秘訣を尋ねられると、わたしは相手が女性であれば、いつも平気でカミングアウトするのだ。
「うん。切開フェイスリフト受けたの」と……
今のわたしは普段、切開フェイスリフト手術を受けたことさえ、忘れて生きている。
そして昨今、主人の先輩の研究仲間のおふたりに、何だかんだと追いかけ回されているのだ。
おふたりの目に映るわたしは、小柄でナヨナヨとした、嫋々たる可憐な未亡人、なのであろうねぇwwww
ああ、切開フェイスリフトを受けてよかった🥰
必死で10kgもダイエットしててよかった😉✨
さて、タイトルに戻るね。
生物学者とは、オスがメスを手に入れるためには、命懸けの戦いが必要だと、骨の髄まで叩き込まれた人間である。
主人しかり、今のわたしを追いかけ回していらっしゃるおふたりもそうである。
つまりやね、生物学者の男性と付き合ったり、結婚したりしたら、あなたは一生チヤホヤされる、ってこと。
お婆ちゃんになっても大丈夫!
お婆ちゃんは子供たちの育て係りであり、文化を伝える貴重な存在として、人間社会の進化に寄与してきた、という考えが、今の進化論生物学者の共通認識であり、まともな生物学者なら全員、進化論生物学者なのだから。
だから、どなたか、わたしを追いかけ回している生物学者を引き取って頂けませんでしょうか…?
どちらもゲロブサではありませんし、よく言うことを聞く、人畜無害で結構ユーモアのセンスもお持ちなようです。
いかがでしょうか?
ご一考いただけましたら、幸いです。