アカン。

ほえは絶体絶命です。


わたしにとっては、恋愛など簡単なゲームに過ぎなかった。


亡き主人に出会うまで、わたしにとっては、恋愛などゲーム、女友達と一緒にいる方が断然、楽しかったのだ。


わたしの好みの男性とは、ある種の純粋培養されたような、飛び切り頭のいい、浮き世離れした、天使のように純粋で無邪気な人。


わたしの意地悪さや悪意に気づかない、もしくは気づいても困惑して、黙り込むような男性をイジメ抜くのが好きだった。


可哀想に。


夏目漱石の「三四郎」に有名な言葉がある。


「可哀想だたぁ、惚れたってことョ」

Pity is akin to love の日本語訳である。


わたしは怖い。

わたしは主人にいつの間にか惚れてしまって、最期の数か月は地獄のような、でも、あれほど幸せな日々の末に、主人と死に別れしてしまったのだ。


わたしは怖い。

愛は惜しみなくわたし自身を奪うのだ。


今なら、まだプラトニックなので、わたしは引き返せる。


わたしは怖い。