皆様こんばんは


抗がん剤治療により脱毛し、生えてきた髪の毛は「ゆるパンチ」状態であせる


毛先が細くて不ぞろいに生えた髪の毛を11月25日にウィッグ専門店内の美容室でカットしたことは以前書かせていただきました



前髪もまだ短くて、まだウィッグをかぶる前提でのカットで


「2月ころにまた来てくださいね~。そのときはカラーリングも考えましょう」といわれました




そして また伸びてきて、ヘルメットかぶり状態になってきて叫び


今月は卒業式、来月は入学式もあるし・・・


しらがもこのままでいいと思ってきたけれど、たたですら他の保護者より年齢高いのにどうよ!!ちょっと息子君かわいそうじゃない??と思っていたところ




我が家から歩いて5分のところに自宅を兼ねたこじんまりしてかわいい美容室がオープン!音譜


ウィッグ専門店の美容室は電車で30分、おまけに料金が高い!!あせる




それで、思い切ってドアを開けたら、椅子がひとつの本当にかわいらしいサロン音譜



美容師さんは20代後半くらいかな?とってもかわいらしい感じの女性



「ここなら、脱毛したこととか、地肌がまだ敏感なこととか気楽に話せるかもしれない・・それにこのお姉さんなら話してもいいかな」  と思い、予約していってきました




私は治療したこと、脱毛したこととか話すのに抵抗はありませんが


やっぱり、他のお客さんがたくさんいたりするとちょっと引くだろうなあと思うし



いまどきの若者っぽい男の美容師さんに話すのもちょっと・・・


「まじっすかー そりゃあ大変でしたね!(なんていわないか)」って感心されたりするの妄想したりして




話は戻って、彼女にベリーショートにカットして、ヘアマニキュアを施していただきました。



彼女は病気のこと話してもドン引きしませんでした。なぜなら同じ美容師仲間の方が抗がん剤で脱毛したり、お客さんにも治療後の方が結構いらしたそうで、経験済み!!

心得てらっしゃいました~音譜



やっぱり気楽に話しながらカットしてもらえると私も楽です。


安心価格だったし、ショートにするとしょっちゅうカットしなくちゃいけないから


これからはお願いしようと思います



地元の小さな美容室ってステキです!!ドキドキ






さて、今日は先日書いたように、がん患者さんと知り合いのレストランでお茶しながらお話を伺いました


私と違い固形がんの女性ですが、健診で発見したので早期がん


信頼のおける専門病院で診てもらっており、ドクターのことも信頼していらっしゃいます



じゃあ 何を悩んでいたかというと


がんになって、いろいろ知り合い(いわゆる自然食とか民間療法とかを推奨するような)にそのことを伝えたら


「抗がん剤は絶対に拒否したほうがいい」とか


「○○をすると治る」とか


「今までの食生活などが悪いからそうなったんだ。食生活の改善からだ」


などいろいろ言われ


「この本に書いてあるから読んで」と何冊も本を渡され


主治医から提案された治療とはまったく異なる為、頭が混乱してしまったのだそうです。



ちょっと主治医には伝えずらい内容だし、


主治医も治療について決して強要せず、いくつかの方法を提案され、次回受診まで考えてきてくださいね と言うそうです。



(そうですね、今は自己選択、決定の時代だから・・・)



私もこうしたほうがいいとは言えませんし、言いません。


民間療法が悪いとか、いいとかも。



抗がん剤が悪いとか、怖いとか世間一般ではよく聞く話ですし。




でも事実私の病気は抗がん剤なしでは治りません。


私は素晴らしいお薬に出会えてよかったと感謝をしています。


でもそれは私の病気だからであって、他の人に当てはまるとは思いません。


だから抗がん剤が素晴らしいとも言わない。



でも、彼女が繰り返し言っていたのは



「私が不摂生をしてきたからこうなったんです。でたらめな食生活とかきっとしてたんです。生活習慣病って言うじゃないですか。まさに生活習慣が悪かったから自業自得なんです」ってことでした




私も長い間、がんを予防する活動をしてきました。


その中で「予防する為には生活習慣の改善から」ということを何千回も繰り返してきたと思います。




でも自分が治療をして、多くの人と接する中で、「すでに病にかかってしまった方」にそれを言うのはどうなのか疑問です



まさにこれから治療を始めようというときにそれをいうことは、かえって追い詰めることになるのではないでしょうか



私も当初、結構自分を責めました。そして、がんを治すためのうんぬん  というような本もたくさん買いました



ましてや、予防活動をしてきた自分ががんになってしまったことを恥じました(白い巨塔の最後にも似たような台詞があったような)


もうこの仕事はできないと思いました




そして時がたって今思うことは



例えば、がんが治る的な本に書かれている食事や療法ををストレスなく続けられて、喜びにつながっていく人の場合は場合はいいけれど


かえってストレスになって家庭がぎくしゃくしたり


食事をすることが楽しくなくなったり、義務のようになってしまうのはつらいし続かないだろうなということ



また、生活習慣病だからといって


その言葉にしばられて、今まで必死でがんばってきたその人のキャリアを傷つけてはいけない、自己否定するようなことがあってはあまりにも悲しすぎるということです





今日の方も2人のお子さんのお母さんで、仕事もがんばってきた方でした


自分を責めて悩むより、これからのことを前向きに考えて、笑顔ですごしていって欲しいと思いました





決してあなたが悪いから病気になったのではない


悪い生活をしてきたからこうなったのではないのです。だから責めないで欲しい


私たちはいろんなことがんばってきたと思う



この辺で自分の体をいたわりなさいって ことなんだと私は思っています  


いいこともよくないこともいろいろ耳にするけれど


私は自分にとって心地いいことは心にしまって、あとはスルーするようにしています・・・  というようなことを話しました




そして、もし同じ病気の人などの話が聞きたいと思ったり


悩みがあるけど、先生に聞くほどじゃない  でも心配・・・と思ったら



ということで



ピアサポーターサロンやいくつかの患者会、病院にある医療相談室などの資料をお渡ししました



彼女はドクターをとても信頼しているとのことでしたので


病気のことは次回もっとよく話し合ってみるということでした



そして、その病院の中でピアサポーターサロンが開かれているので参加してみるとのことでした




今日は彼女と話をしたけれど


結局それは 私が自分をもう一度見つめなおした・・・ということなのだろうな と思いました。




私が今後仕事を続ける上で考え直す必要のあることを気付かせてくれた貴重な1日でもありました


ありがとうございます