この間、呉服屋へ帯を取りに伺った時の話。
他のお客様からとんでもない反物を預かって、大変だったけど良い仕事をした~と店主。
最上級の越後上布(だったかな?)の反物から、着物を作ってと言われたんですって。
こちらの反物ではありませんが…。
専門家に鑑定して頂いたら、素晴らしい上布だったそうな。
さすがの店主もお客様に納めるまで気が休まらない日々を過ごしたと仰っていた。
その話の過程で、上布とはなんぞ?という話題になり。
私の中では、ちょっと良い麻の夏物という薄っぺらな認識しかなく、店主から説明を受けてはヘ~ホ~と感心しきり。
そもそも、上布の語源が幕府へ上納する品から発している事や、麻と言ってもカラムシ(苧麻)や大麻を紡いだ麻布と言う事。
上布の他にも、中布・下布があったと言う事。
毎回、マニアックな博識ぶりを披露して下さいます
この話が面白く、私は店主や奥様と話がしたくて呉服屋に通っている様なものです。
一級品の越後上布なんて夢のまた夢ですが、いつかは手に取ってみたいな。
下布がもっと流通していたら気軽に夏着物が楽しめたのにね…いずれにしろ、夏の織物は割高だわ