■ちいかわ〜なんか小さくてかわいいやつ【8巻】

■作:ナガノ


夏に映画化が決まったちいかわ島編。


「なんか小さくてかわいいやつ」ーー略してちいかわ。

ホントにちまちましててかわいくて、適度にゆるいキャラデザにほっこりする、というかしてました。


でもイラストに油断していざストーリーに触れると、あまりにシビアな世界観で、「おっと……?」となるトラップ付き。


1ページの積み重ねのなかに情報を詰め込んでくるから、「意味がわかると怖い話」感もあるちいかわ。


かわいいのに不穏。

不穏だけどかわいい。


しかも、8巻の人魚の島編はしっかり長編、しっかり劇場版な構成なんだなというのが、一冊にまとまるとより顕著に分かる仕様で面白いです。

冒頭から、劇場版の導入的。

いつもの場所から別の場所に行くわけで、舞台を大きく変えて、日常から非日常へ誘われる。

これだけでもう期待値もアップ。

しかも、いつになくかなりのキャラ登場数。

ゲストあり、島の言い伝えあり、世界観を伝えつつ、伏線の仕込みも忘れない。


そしてストーリーもなかなかにハードモード。

リアルだと相当にえぐい絵面も、コミカルな絵と擬音で何となくマイルドになってる。

でも起きてることはやっぱりどうしようもなく不穏。


いろんな意味で衝撃となったラストもエンドロールもその後も、全部ひっくるめてさすがの構成!


まさしく「カワイイ」に騙されるけど、そこが良い、そこが刺さる、そして考察が捗ってしまう。


人魚の島編(セイレーン編?)を劇場で観れるのが今からめっちゃ楽しみにしてる自分がいます。

あのシーンはどんな演出になるのかな、とか、考えるだけでソワソワです。