ニセモノの自分でキミに会うわけにはいかないから。

ボクはホンモノになろうとした。


ホンモノの目玉を取り戻して、次にホンモノの両手を手に入れて。

キミと同じ肌になれた感動で、ボクは泣きそうになったんだ。


ボクはヒトの形を得るために、たくさんたくさん集めていく。


ああ、なのに、どうしてボクのまわりには悲鳴があふれていくんだろう。

どうして愛しいキミが、そんな顔で、そんな目で、ボクを見上げているんだろう。


ボクはただキミのために。


ケモノじゃない、ホンモノのヒトに成るために、たくさんたくさんホンモノを集めたのに。