忘れられた神の話をしようか


記憶から消え、語られることのなかったモノからは神性が失われる。

忘却は死と同義だ。

生命の喪失後も記憶にとどまり、語り継がれる限りにおいて、そのものに絶対の死は訪れない。

だが、たとえ生命があろうとも、だれからも忘れ去られたのなら、そいつは永遠に死んだも同然だ。


「お前がそうなのか?」


さて、どうかな。

まあ、ひとつ言えることは……

いつだってひとは、ほんのちょっとの正しさのために、道を違えてしまえるってことだ。

それは多分神であっても、な。



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