『ふとした相手の言葉が棘になっていつまでも抜けない』


そんな経験はありませんか?

相手は悪気なく、悪意なく、なんならほんの冗談のつもりだったかもしれない『ひと言』に、ひどく傷ついたことはありませんか?


私にはあります。

これ、「マイクロアグレッション」って名前がついてました。

ハラスメント未満の「小さな攻撃」を指してるのですが、まさしく、言い得て妙!


「なんでできないの?」

「同じこと何度も聞かないで」

「あなたの仕事ってなんなの?」


これの辛いところは、

相手は「そんなつもりで言ったんじゃない」という点なんですよね。


さらりと告げられた言葉は、明らかな人格否定でもなければ、攻撃的な叱責でもないんです。

たとえ相手の言葉に傷ついても、それを周りに伝えても、


「その程度で?」

「そんなつもりじゃないでしょ」

「冗談もわからないの?」


と言われてしまう可能性が高い。


怒りたくても怒れない、チリチリとした苛立ちとか悲しみとか、いろんな想いが行き場所をなくしてしまうんですよね。

こんなことで傷つく自分がダメなんだ、という気持ちにすらなってきちゃいます。

そうすると、いっそう言葉の棘は抜けなくなります。


でも、こうして「小さな攻撃」と名前がついてるってことは、「そんなことで?」と自分を責めなくていいってことなんですよね。


自分が傷ついたことを、なかったことにしなくていい。

ちゃんと慰め、癒されていい。

「傷ついた」という事実を否定しなくていい。


そしてまわりは、その「傷つき」を「そうなんだ」と受け止めていきたい。


「自分はそんなつもりはなかった」言葉でも、相手には「傷つける言葉になってた」という事実も受け止めていきたい。


その事実を踏まえたうえで、相手に寄り添うという優しさの『一歩』を踏み出して、お互いに歩み寄りをしていけたらいいな、と思うのでした。