■すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険
■著:山本健人
現役外科医であり、SNSでも活動されてる山本健人先生の、興味をそそる一冊がこちら。
ふだん何気なく扱っている自分の体について、これほどわかりやすく、好奇心を刺激される作りの本は珍しいかもしれません。
頭のてっぺんからつま先まで、医学の過去から未来に至るまで、余すとこなく網羅されているのです。
体の機能がいかに繊細かつ緻密なのか。
人体に収まっている臓器がいかに高性能なのか。
どうして痛み止めが効くのか。
感染とは、病気とは何か。
医学の歴史と、数々の先立の苦悩と偉業もまた、現代に向けて受け継がれたものとともに紹介してくれてます。
薬学や微生物学、公衆衛生、解剖生理、病理、その他、その領域に触れるときには専門性の高さゆえに理解が追いつかないこともしばしばで。
それが、ここでは、驚くほどわかりやすく、例え話も伝わりやすく、読み物として上質な文体でつづられていると、ページを捲る手が止まりません。
まがりなりにも医療者な自分としては、かつて学校の授業や仕事上学んできたものに対して、点と点がキレイにつながっていく感覚がすごく心地よかったです。
知ってるようでまるで知らないということを知れる、知的好奇心が満たされていく読書時間でした。

