青く澄んだおぞましきモノ


異形たちとの戦いが続く。

垣間見えた過去。


どこまでも澄んだ凪の海。海岸線を戯れに歩く着物姿の幼い子供。

子供の目に金に明滅する光球が現れる。

水の中を、上を、するすると不規則に進むそれを夢中で追いかける。

その手につかまえた、と思った瞬間、それは美しく悍ましい男の姿となる。

ソレは問いかける。

力が欲しいか、変わりたいか。

渇望の刺激。

うなずいた子供は異形に落ちた。


何処かの寂れた村を囲む森。

力を求めた歪んだ子供の前に光球があらわれる。

そのこどももまた異形へ堕ちる。


私は彼らの過去を見る。

私ならばそんな選択はしない、と思う反面、ソレはどうなるのかを知っているためだとも理解する。