『いまあなたがしている看護が、将来あなたが受ける看護なのよ』
コレは私と一緒に新人指導をしていた先輩のお言葉。
なぜこの言葉が出たのか?
その新人さんのケアが、ちょっと患者さんの羞恥心への配慮に欠けてたから、なのです。
技術だけでなく、姿勢とか考え方とか、いろいろなものを伝えていくのが教育だとして。
良い看護を伝えて、良い看護をする後輩が育てば、それは良い連鎖になって、将来的に自分がお世話になる看護も質が良いものとなる。
逆に、倫理観や配慮のない看護を伝えてしまえば、やはり同じ看護をする後輩を育てることになり、それは悪い連鎖となって……
これは、たぶん看護の現場に限ったことではないのだと思います。
もちろん、どんな看護をするのか選ぶのは教わる本人ではあります。
ただ、現場が育てるというのは確かにあると思うのですよ。
仕事への価値観が受け継がれるということも。
だとしたら、
『自分が受けたいと思う看護を提供しよう』
そう伝えてみるのもありなのかもしれません。