古代ギリシャ研究家たる藤村シシン先生著のとても魅惑的な一冊。
いわゆる研究者の著作でありながら、読み物としての完成度が高いのもすごいです。
軽妙な語り口と鮮やかな解釈、裏打ちされた研究者の知識によって、鮮烈に浮き彫りにされていく古代ギリシャ像、そしてギリシャ神話に、ページを捲る手が止まりません。
冒頭から、これまでの固定観念が崩れ去るわけです。
さらに、読み進めていくほど、漠然と知っていたことや、なんとなく信じきっていたこと、固定イメージや混同された知識も整理されていきます。
これまで幾度となく、創作物として、漫画や小説、ゲーム、アニメとさまざまな形でギリシャ神話に触れてきた勢としても、たまらないのです。
「なぜ、ギリシャ神話のゼウスってあんなに浮気者なの」というささやかな疑問から始まり、オリンポス12神の履歴書と称された神々の詳細や関係、神話の背景と、興味深い題材がわかりやすく綴られている。
知識欲が掻き立てられ、かつ、新鮮な驚きとともに満たされていきます。
聖闘士星矢から入り、ここまで専門領域を極めていらっしゃることにも驚嘆。
TwitterやYouTubeの投稿も楽しく、講座にも心惹かれます。
とてもステキな藤村シシン先生、めちゃくちゃ追いかけたくなります。
おすすめ!

