最近、心理支援の勉強しているなかで出会った言葉ーー
《エピジェネティック変化》
聞き慣れないこの言葉が意味しているのは、"環境が遺伝子に変化を起こさせる"というもの。
面白かったのミツバチの例。
おだやかなミツバチを、攻撃性の高いキラービーの集団に入れると獰猛になるそうです。
しかもこれ、周りに合わせなきゃ、という心理レベルの話じゃないんです。
ミツバチには本来、獰猛になるタンパク質をコントロールする遺伝子がある。
なのに、キラービーという攻撃的環境にはいると、遺伝子のコントロールを超えて、獰猛になるタンパク質が増え、結果行動も変わる。
物理的に、変わる。
このエピジェネティック変化は、もちろん人にも当てはまるのです。
環境がひとをつくる、といいます。
それが、単に考え方や習慣が変化するだけじゃなく、遺伝子に物理的な影響をもたらし、行動にも変化をもたらす。
一卵性双生児が環境によって性格が違うこともよく引き合いに出されてますが、これ、面白くないですか?
生まれつきだから、遺伝だから、で諦めなくていいってことにつながっちゃうんですよね。
もし、あの親のようになったらどうしよう、なんて悩んでる人がいたとしたら。
もし、これは生まれ持った性格だからどうしようもないと諦めてる人がいたとしたら。
環境さえ整えられれば、その人に適した環境へ行ける勇気や機会を得られたら。
人は変われる、自分は変われる、なのです。
科学的に物理的に、遺伝的なものを超えて変化は訪れちゃうのです。
もちろん、自身の努力とかも必要にはなっていきます。
そして、その環境にたどり着け過ごせるようお手伝いするのが、
そのことに気づいてもらえるようにするのが、
そして変化を信じるのが、
心理に携わるものによって重要なんだな、と思えたのでした。