娘から離婚について納得できないというようなことを言われて、どうしたものかと考える毎日だったけれど、このまま娘に事実を話さず離婚もせずに人生を終える日が近づいたら、きっと私は後悔するし、その後悔を娘のせいにしてしまうだろうと思った。

どうして離婚したいのか、正直に話さなければいけない時期が来たと思った。

私のわがままだけれど、娘も23歳の大人、理解してくれる部分もあるだろう。

 

結婚してから私と夫がこれまでどういう夫婦関係だったか、まったく家庭を顧みない夫であり父親であることは娘は身に染みて理解しているはずなので、結局のところ長い年月の間に人生観や価値観が大きく違ってしまい、そんな夫と残された数十年の人生を共に生活していくことは考えられないから離婚したいと伝えた。

 

夫の金銭感覚と現実問題も打ち明けた。

離婚の決定打は700万円の工面であること。

還暦も過ぎてあと何年心身ともに健康で元気でいられるか分からないのに、いつまでこんな状態が続くのか、督促電話を気にしながら生活するのはもう嫌なこと。

離婚して経済的に苦しくなっても、私は堅実に生活していきたいこと。

 

娘は冷静に聞いていて、仕方ないねという感じだったが、700万円もいったい何に使ったのか?パパ活をしているんじゃないか、などと言って憤慨していた。

 

娘には家族を大切にする価値観を持った人と結婚し、笑いのある幸せな日々を送る人生になってほしいと切に願う。