10時間の手術が終わりました。


朝9時開始で、終わったのが夜7時ごろだったそうです。


麻酔にかかって、次に私が見たものは


白い壁にかかっている丸い大きな時計でした。


時間は1時20分・・


頭はボンヤリとしていて体は重くて痛くて指一本動かせません。


カチャカチャと何かの音はしているけれど・・


「なんだろう、ヘンな夢だな・・」


そう思ううちにまたスーッとわからなくなり、しばらくしてまた


時計が見えました。1時30分。


あれ?10分しかたってないの?ウソ、ヘンな夢!


で、うつらうつらして、10分きっかりに目を開けるということを


一晩中繰り返していました。


まだ麻酔の影響があったせいか、私は夢を見ていると感じていました。


そして、朝になり、看護師さんが声をかけてくれ、現実を思い出しました。


看護師さんは家族を連れてきてくれたのです。


体中が痛くて冷たくて、声は出せないんだけど 


私の手を握って安心したように笑顔でいる皆を見たとき、


やっと終わったんだな、と実感しました。


ICUでは・・とにかく息をするのも苦しく痛く、


吐き気があるけど体を動かして吐くこともできず、


痛み止めのために背中に直接刺してある点滴もあまり効きませんでした。


大きな手術をした直後ですから痛みも当たり前ですが、


「時間もっと早く経って!早くこの状態を終わらせて!」と思っていました。


ですが、時計の進み具合は本当に遅くて、


1時間が何十時間にも感じられました。本当につらかった。


でも、手術の結果は順調だったようでお昼には個室へ移ることになりました。


個室部屋のベッドに横になったとき、


息子が


「お母さん、手冷たいよ」と言いながらさすってくれました。


小さい時以来です、息子と手を繋ぐなんて。


私はまだ朦朧としていて 


消え入るような声で、ありがと・・、と言うことしかできませんでした。


男の子なので、あまり考えてることを口に出したりしませんが


あのときの私の状態には相当不安だったろうと思います。


病院は実家から車で数時間かかる所でしたので


夕方には皆後ろ髪を引かれるようにして帰っていきました。


その夜は、ナースコールを何度押したかわかりません。


私はちっともできのいい患者ではなくて、しょっちゅう


「痛いです~あせる、痛み止めお願いします~ビックリマーク」ばかり言っていました。


背中に直接針で繋がれていてプッシュして入れてもらう痛み止めなんですが


ワンプッシュしてもらうと背中に冷たい液がピューツと入ってきて


1時間くらいマシになるんです。


接種できる間隔が決まっていてそれ以上はしてもらえないんですが


こらえきれずにナースコールしちゃうんです。


でも、看護師さんは皆さん優しくて叱ることもなく、


「ごめんねー、してあげられないの、頑張ろうね、


明日になったら絶対に今よりもラクになってるからね!」と


手をさすってくれたりしました。


入院中様々なことがありましたが


本当に看護師さんの笑顔や励ましは

どんなに私の支えになったかしれませんラブラブ