著者: よしもと ばなな
タイトル: なんくるない

よしもとばなな作品では、自分の中で「アムリタ」がダントツ一位で、
「好き」という領域を越えて「必要」だと思ってるのですが、
この「なんくるない」は今の所二番目に好きです。
「なんくるない」は四話の短編中編で成り立っています。
そのなかでも特に、二話目の「足てびち」ではぼろ泣きしました。
ばなな作品をよんでいつも感じることは、生きていると嫌なこととか辛いこととかたくさんあるけど、それでもいつか苦しみが癒される時が来るよ、ということ。
「足てびち」の最後の文章がとても好きです。
読むたびに涙が出てくる。
闇を見て、また光が降り注いで、思い出を抱いて・・・・・・
うんざりするほど繰り返して喜びも苦しみもまたどこかへ消えていくサイクルの中で、
立ち止まることも許されない人生の、私達は単なる奴隷だ。
 なのにどうして、こんなにもいいものだと思えるのだろう。

はっきり言ってしまえば、この文章を書いてしまうと、それ以上私がここに書かなくてはならないことなんてないような気がします。

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今日、第二志望の大学の合格発表があり、
合格していたことがわかりました!
桜咲いたv
第一志望の大学に合格していなければ、浪人もありうるのですが、
とりあえずほっとしました。