ギリシャ旅行 第四章
祈りすぎか興奮しすぎかなんかわからんけど、ほとんど眠れなかった
ようやく、今日こそパルテノン神殿だ
また、ホテルで朝食を食べ、夜にはバスに乗らなければならないので、荷物をまとめてチェックアウト。ツアーセンターで荷物を預かってもらい、まっすぐアクロポリス近くの駅に向かった。
いろんな駅に、出土品をたくさん展示していて博物館的なものにはどこも行ってないけど、じゅうぶん行った気分になれる。
駅を出ると、道の途中には、また警察官がたくさんいるが、もう入り口はわかっている![]()
神殿が見えるところでは、多くの観光客が写真を撮るために足を止めているが、それももう十分撮った
めざすは、あの神殿だけだ![]()
入り口前でも、列をなす観光客の間をくぐり抜けて、チケット売り場へ突き進み、12ユーロのチケットを購入。日曜日は無料と書いてある。
ほんとに!?
残念。
そして、入り口へ。やったーーー
これで、神殿まで行ける。
ここからは、余裕で景色も楽しみながら、丘の上を目指した。
昨日の静けさがうそのような観光客の群れ。連なってゆっくりと階段をあがっていき、見えた!ついに!パルテノン神殿が!
「遅くなってすみませんでした。ただいま参りました
」と報告し、あとは写真に興じた。
じっくり古代を堪能したあとは、入り口まで戻り、ジュースを買いに行くと、またここの店員さんにもブルガリア人
がいて、松子と和美はブルガリア語で会話を交わしていた。
さらに降りていき、この日は、昨日とはちがうおみやげものやさん通りを巡った。
なんだかギリシャの人はよく、石の玉がついたひも
を振り回し、カチカチ鳴らして手遊びをしている。それをたくさん売っているところがあり、松子はそれを買った。
お店のおじさんが、「考え事をしたり、人の意見がほんとに正しいかどうか判断したりするときに、これをやってるといいひらめきがくるんだよ
」と言う。ほんとうか?
やってみたが、玉に集中しすぎて何事も考えられなかった。
歩き疲れて、お昼ごはんに、また安くサンドイッチを食べられるところを探した。やっと見つけたところは、テントの下にテーブルがあるような小さいところだった。
しかし、お店のおじさんが楽しそうだったので、ここに決め、3つだけ残っていたデュネルという皮のように薄いパン生地で野菜やチーズなどの具材を巻いてあるものと、カプチーノを頼んだ。これらもまた、数字だけはブルガリアと変わらない、倍の物価価格。でも、おいしかった。
ゆっくり休憩しているうちに、松子は、隣のおじいさんが吸っているたばこが気になり始めた。黒いたばこだった。ギリシャ語は、わからない。
しかし、あとからそのテーブルにやってきた女性が、英語で「どこから来たの?」と聞いてくれ、昨日に引き続き「第2弾ギリシャ人と交流しよう」が始まった。
話していると、むこう隣のテーブルの男性が、また
ブルガリア語をしゃべれた。ルセも知っていた。さすが隣の国だなあ。そうして楽しげにしゃべっていると、お店のおじさんが「ギリシャのお酒
だよ。飲んでみな。
」とサービスまでしてくれた。「ウゾ」というのがギリシャのお酒として有名みたいだけど、アニス(八角)のにおいで癖が強いらしく、それよりもおいしいという「チプロ」を出してくれた。なんていい店に来たんだ。ラッキー
おじいさんもギリシャ語でなんだかいろいろ話してくれて、英語に訳してくれる女性のおかげで話が弾んだ。ついに、調子に乗って「黒いタバコ
って珍しいですね。一本もらってもいいですか?」と松子。
おじいさんは、「どうぞどうぞ。君も吸うかね?」とわたしに聞くので、「ネ、ネ、ネ。」と思わずブルガリア語で
答えると、ブルガリア語で「いいえ」の「ネ」は、お隣のギリシャ語では「はい」の意味なのだった。隣の国なのに不思議だ。
おじいさんが持っていたのは、箱もタバコも、マッチも黒くて、おしゃれだったので、借りたマッチとともに写真を撮ったりしていたら、「そのマッチは、日本に持って帰りなさい。」と、たばこを吸わないわたしにマッチをくれた。
ありがとう
ここで、昨日出会った日本人の女の子が持っていた地図に、彼女たちがギリシャ語の「ありがとう」をメモしてあったのを思い出し、「エフカリスト?えすかりふと?
」というと、おじいさんはとても喜んでくれた。よかった。
「ありがとう」だけを調べてカタカナでメモしてあった彼女たちとの出会いと、意味不明な言葉をチラ見で覚えていた記憶力とに感謝した。
けっこうな時間、会話を楽しんだ。旅の最終日に、本当にいい交流ができた。ギリシャの神に感謝。
その後、残りのおみやげを買って、広場に戻った。地図を広げて道を探していると、突然「広場ならあっちだよ」とおじさんが教えてくれ、「日本から来たの?こんにちは
」と握手を求められた。また、一瞬の交流。
さらに進むと、「楽しいツアーがあるよ。どうですか?
」と、また、声をかけられた。よく見ると、昨日お昼ごはんのお店を教えてくれたおじさんだった。昨日と違うところを通っているのに。このおじさんは、どこを通っても出会う運命の人だったようだ。おじさんは、わたしたちを覚えていないようだった。
広場では、再び昨日のカフェバーにお兄さん
と話しをしに行ったが、やはりいなかった。でも、タイムサービスでビールが安かったので、ここで最後の乾杯をして時間をつぶすことにした。
旅の思い出を振り返りながら、2時間ほど楽しく時間をつぶし、午後7時、また12時間のバスに乗って、うしろ髪をひかれながらアテネを後にした。
さようなら。素晴らしきヘラス!







