マルテニッツァ ―春を待つ白と赤の糸
この前の、旧正月パーティーで、おめでたい白と赤の糸の細いミサンガみたいなものをもらいました。
これは、正月祝いではなく、3月になると、みんながみんなに配りまわるものだと聞きました。
マルテニッツァと言って、人からもらったら、これを春が来るまで身につけておきます。今年一年の互いの健康を願うものだそうです。
ブルガリアのことは、ほとんど知らずに来ましたが、こんなおもしろい風習も生まれて初めて聞きました。わたしの無知もあるかもしれませんが、小さな国の行事には、なかなかスポットが当たらないものですね。「来てみなければわからないことって、たくさんあるな」と、また、ここへ来られたことに感謝しました![]()
ブレスレットのようにしたり、胸に飾ったり、かばんにつけたりするそうです。わたしは、まずケータイにつけてみました。
「春の到来」というのは、日本だと何を目安にするでしょう。ふきのとう
やつくし
でしょうか。「桜前線
」でしょうか。
ここでは、われらが「コウノトリ
」(兵庫県の県鳥)が主役になっています。コウノトリがやってきたのを見たら、「おお、いよいよ春だー♪」となるわけです。で、このコウノトリの姿を見ることが出来た人は、マルテニッツァをはずして木の枝に結ぶんだそうです。
もしも、見ることができなくても、花が咲くのを見たら、同じように木の枝に。
なんともかわいらしい風習。こんなふうにしてると、春がくるのをほんとうにウキウキ待ちわびているように見えます。きっと毎年マルテニッツァを見るだけで、「コウノトリよ、早く春を運んで来ておくれ」と、楽しくなるんでしょうね。
わたしは「誰がそのマルテニッツァを回収するの?
」などと、現実的な質問をしてしまい、かと思うと「早くマルテニッツァがそこらじゅうの木にぶら下がってそよいでる光景を見てみたい
」などと考えてしまって、お恥ずかしいかぎりです。
今週に入って、とたんに、いたるところでマルテニッツァを売り出すお店が現れました。通勤途中の舗道でも即席売り場が。学校の入り口でも、掃除のおばさんがお店を出していました。
みんながたくさんの人に渡すので、ものすごい数のマルテニッツァです。通る人がみんな、立ち止まって見て行きます。
先日、街の広場を通ったときも、万博会場の仮設トイレのような「マルテニッツァ売り場」が、ずらーーーーっと並んでいるのを見てびっくりしました。
よく見ると、いろんなかたちのものがありました。キャラクターにマルテニッツァを飾ったものもあります。
いよいよ月曜日、3月1日になります。マルテニッツァを編んでいるクラスもありましたが、これをみんなが渡しあい、みんなが身につけるとどんな光景になるのか。やっぱりとっても楽しみです
