武士の名を誠之助といい
城内でも剣の達人として
名高い男であった
姫君はコロコロよく笑う
(誠之助 謎かけをしよう〉
(空の星をわらわに1つとって欲しい!)
(取れるか?)
誠之助も又機転がきく男で
今でいうロマンティストだったようだ
誠之助は(夜まで待たれませ 姫)
姫はどのようなしかけで星を
わらわに取ってくれるのかと
楽しみに夜を待ちわびた
部屋から行灯を消し夜空を眺めていると
誠之助の声がした
(姫 星を下に落としましたぞ
入れ物を下され)
(沢山取れたゆえ一度には
運べませぬ)
姫は笑いながら
(どこに落としたのじゃ
はよう見せてみよ)
誠之助は池を指さし
水面に映る星を
(我が天より
姫の為に落としましたぞ)と
笑顔で答えた
姫は
(確かに沢山じゃな
褒美をやろう)
コロコロと笑いながら
(なかなかやるな 誠之助)
(今夜はもう休むが良い)
(又明日じゃな)
続く