レ・ミゼラブルのテーマ | 立命館ミュージカルサークル

立命館ミュージカルサークル

立命館大学・同志社大学を中心に活動するミュージカルサークルです!毎週月、土曜日に中京青少年活動センターか立命館大学内にて活動しております。立命・同志社生は勿論のこと、男性や他大学の方も大歓迎です。新入部員募集中\(^o^)/ 見学もお気軽にお越しください。

急に寒い!秋ですね!
ブログ担当は、次回公演『レ・ミゼラブル』脚本を担当いたしますかほです(^-^)
今年度も折り返し。立ミュは相変わらず、一所懸命練習に励んでおります!


まずは脚色担当から、この作品について。
脚本の形にするにあたって、新たな気持ちでこの作品に触れ、改めて、その偉大さを実感しました。

ミュージカル『レ・ミゼラブル』は、ジャン・バルジャンという男の一生を描いた物語です。パンをひとつ盗んだ罪で、若い19年間を牢獄で過ごすバルジャン。物語は彼が刑期を終えてようやく仮釈放の身となるところから始まります。自由の身となったはずの己にふりかかる偏見、暴力。理不尽な時代と社会に絶望するバルジャン。そんな彼に訪れる転機。
時代に翻弄され、運命的な出会いを重ね、数奇な人生を送ることになった男です。
しかし主役は彼だけではありません、この作品のキーワードはずばり“民衆”。
実はこの作品、出てくるほとんどが名前のない人物です。
フランス革命が始まって30年、なお牙をむく飢えと病と貧困。そんな激動の時代を、必死に生きた人がいる。

彼らこそこの群像劇の主役、民衆です。

彼らは必死に、答えのない世界で探し続け、そしてわたしたちに問いかけます。
自由とは?正義とは?愛とは?
そして、生きるとはどういうことか?
『レ・ミゼラブル』はそんなテーマとなっております。

さて、ミュージカルといえば、その出来を決めるのはナンバーたち。ご安心ください、最初から最後まで、揃いも揃って名曲です。印象的なメロディーが何度も繰り返され、独特の世界観を繰り広げています。どれも飽きがこない!
初めて練習で歌を通した時は、過去に死ぬほど聞いているはずなのに、何度も涙が出そうになりました。『レ・ミゼラブル』の曲は、麻薬です。聞く人を一瞬で世界に引きずり込む力が、何度も劇場に足を運ばせる力があります。

そんな今作品、わたしはアンサンブルとして出演いたします。
今回アンサンブルのメイン役になるのは、革命家の学生たち。彼らもまた、名前のない民衆です。1832年の『6月暴動』という史実実在の暴動を、舞台上にバリケードを作って展開することになります。バリケード・・・『レ・ミゼラブル』の代名詞ですね!
秘密結社ABC友の会の学生は、国を変えるため、民衆を立ち上がらせるために革命運動を起こします。

彼らの中には、エリート医学部生がいれば留年を繰り返し大学11年目の落ちこぼれもいる。金持ちの一人息子がいるかと思えば、一日三フラン稼ぐのでやっとという労働者もいる。革命の大天使に、博識な哲学者、詩と花を愛する学生に、懐疑心溢れた詭弁家。

全く違う人生観を持った青年たちが、しかし奇妙なことに、一つの理想を貫くため、みな同じ未来を選択します。

またまた奇妙なのは、彼らはリーダーのアンジョルラスを筆頭に、大学に通えるほど恵まれた境遇にあること。学問ができるほど精神的余裕があること。

そんな彼らを、一体何が革命へと進ませたのでしょうか。砦の向こうにどんな世界を見たのでしょうか。

そしてわたしたちは?
『ミュージカル』という“結末が決まっている”時間芸術のなかで、わたしたちはどんな役を生きられるでしょうか。
前のブログで、かりんちゃんも触れてました。
"役を生きる"、これが群像劇を繰り広げる上で大切なポイントです。名前のない人物にも、みんな人生があるんです。背負ってきた人生を、舞台上のたった一言に、一挙手一投足に全て込めます。十人十色の人生と思想。ABC友の会はそんな関係のまさに縮図です。レミゼには最初から最後までそれはもうたくさんの人生が散りばめられています。ぜひ彼ら民衆のエネルギーを、壮大な音楽と共に感じ取ってください。

さて、8月9月とみっちり歌練の日々でしたが、この間からようやく立ち稽古に入りました。
なんだか自分の出来より三期生の成長が本当に嬉しく感じられる今日この頃。彼らを見ていると、一年目の自分を思い出します・・・とか言って、まだまだ自分だって迷走中(笑)
6月のブログから、立ミュきっての文才・長野の言葉を借ります。
『みんなが自分のできることを精一杯やるから、舞台・劇団はまるで一つの大きな生き物のような体温と鼓動を持ちます。だからこそ多くの人を魅了するのでしょう。』



時間芸術は歯車で進みます。
いろんな個の想いが交錯するところに、革命あり。
プリンシパルのことなど、まだまだお伝えしたい見所はたくさんあるのですが、きっとこれから色んな人がここで語ってくれるでしょう!(笑)


とんでもない作品に手をつけてしまいました。
立命館ミュージカルサークル『レ・ミゼラブル』。
どうぞお楽しみください!!


Do you hear the people sing?






立命館ミュージカルサークル冬公演『レ・ミゼラブル』

【会場】
立命館大学衣笠キャンパス
以学館2号ホール

【日時】
1月14日(土) 16時〜
1月15日(日) 12時〜/17時〜
1月16日(月) 18時15分〜
1月17日(火) 18時15分〜
*開場は開演20分前になっております。
*公演時間は休憩を10分挟んだ3時間を予定しております。
*全席無料、入退場自由

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