++OSK「カンタレラ」チェーザレ・ボルジアを描きました++ | ++Rosenrotkranz++

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artist. 絵描き、ものづくり。kyanosというバンドで詩を書いたり歌ったりしています。
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OSK日本歌劇団公演『カンタレラ~愛と裏切りの毒薬~』本日初日おめでとうございます✨

私は明日観に行く予定なのですが、この公演が発表された日からもう待ち遠しくて楽しみで待ち遠しくて楽しみで待ち遠しくて……


以前の内容のコピペもありますが、舞台の概要を。

舞台は個人的に大好きなルネサンス期イタリア。
チェーザレ・ボルジアと妹ルクレツィア・ボルジアの禁断の愛の物語です。

本格ミュージカルとの事で、歌が✨✨✨
桐生さんの歌が!!沢山!!!聴ける!!!!

心の襞、葛藤を表現するのが素晴らしく上手いOSK1の演技派(と私は思っている)桐生麻耶さんが主役のチェーザレを演じます。
この方の歌が物凄く素晴らしいです……心臓に……響くんですよ……
私桐生さんの歌が死ぬ程好きで、何か語り出すと止まらなくなりそうなので一応止めますが、よく響く低音に豊かな声量、圧倒的な表現力。
ダンスもめっちゃ凄い方なんですが、もう、歌が……特に歌が……あかんて、ミュージカルって歌いまくるんやで……心臓が持つ自信がないで…………

気を持ち直して、ヒロインのルクレツィアは、天使の様に可憐な外見に秘めた感情の演技が超上手い舞美りらさん。
以前プリメール物語では人形にされた王女役をされていたのですが、人形なので動きは制限され、表情にも殆ど変化が無いはずなのに、内にある人間的な感情が伝わってくるんですよ……ほんのちょっとした抑揚の変化や間の取り方、最低限の仕草で、凄く細やかに心の動きが伝わってきて、ラスト人間に戻れた時割とガチで泣きました。コメディ色の強い明るい舞台だったのに。

「悪役」サヴォナローラは真麻里都さん。
この方はOSK1のダンサー!
物凄く情熱的で雄弁なダンスを踊られます。
しかしその決して乱れぬ正確無比なリズム・神経が隅々まで張り巡らされた恐ろしく美しいフォルム・加えて一切の感情を感じさせない氷の美貌が凄まじく、冷酷非道な悪役がほんとにほんとにほんとにハマるんですよ!
表面上冷たく見えても、ダンスがとても雄弁だから、この悪役が単に悪なだけじゃない、葛藤とか激情とか信念とかちゃんと抱えた血の通った人間である事が伝わってくるんですよー!
「ダンスだけで語る」というのが上手い方が多いOSKですが、真麻さんが一番凄いと思います。
踊りまくる舞台だそうなので本当に楽しみです✨

チェーザレの弟役、ホアン・ボルジアの悠浦あやとさん。
この方の演技は完全な憑依型だと思います。演じてるというよりその人になっている感じ。
善でも悪でもコメディでもどんな役でも、台本にある台詞ではなく心からの「言葉」として聞こえてくるんです。真っ直ぐで純粋で、ともすると危うさすら感じられる程に、ピュアにその人になりきってしまうところが本当に凄い。

実在のモデルがいる役が多い中、架空の人物であるフェルナンド3世役の楊琳さん。
癖のある役に定評のある方ですが、今回も一癖も二癖もある役柄の様です。この方の演技めっちゃ好きなので物凄く気になる!!
舞台で観られるのは役のほんの短い部分ですが、この役がどんな生い立ちをし、何を思い、考え、ここに至ったのか、そんな背景が透けて見える程、立体的な役作りをされます。
どんなにエキセントリックな役であっても芯がしっかりしているから、単なる色物にならずに感情移入出来るし物語の深みが更に増す。楊さんがされた役のスピンオフ物語が観たいってめっちゃ思います(笑)
推理小説がお好きと伺った事があるのですがそういう要因もあるのかなぁ。(緻密で立体的な役作り)


全出演者さんについて語りたいけど、これ書くのにもう2時間弱経ってるorz
思った事を出来るだけそのままに伝えたい、と思うと、とても言葉が難しいです…

本当に素晴らしい公演である事、間違いないので、明日が本当に楽しみです!


最後になりますが、冒頭の絵は桐生麻耶さん演じるチェーザレ・ボルジアを年末に描いたものです。
生の舞台を観る前に描いたものなので、観終わってから描く時はまた少し変わるのかなと思います。早く観て、受けた感動をまた描きたいなぁ。