さてさて気が付けば2月も終わろうとしています。
先日教室の発表会が終わったばかりと思っていたのに…
３連休でしたがコンクールの審査と演奏会の伴奏合わせでした。
今年もミュージカル部門の審査に加えて頂く事となりました。
実にたくさんの方々の審査をさせて頂き
たくさんのミュージカルナンバーを聴かせて頂きました。
コンクールでのオペラアリアは似通ったものになりがちですが
ミュージカルは選曲も様々ですね。
しかし改めてミュージカルと言うものは楽譜が不確定のものを
使っている方が多いのかこう言った場では色々なものが
不確定なままで出て来ることが多いですね。
楽譜と言うものは作曲家からのラブレターだと私は思っています。
この楽譜に書かれたどんな小さなヒントすら見逃せば
理想とする音楽には辿り着けないのです。
元の楽譜ではないもの、出版されていないものは
音源から起こされたものだと思いますが
作曲家の意図がゴッソリと抜け落ちて
音源の人の解釈のみで演奏する事になってしまいます。
またミュージカルの場合は日本語の訳詞で歌われる事が多いのですが
その場合にも原詩の発音や単語の意味がすっぽりと抜け落ちて
日本語訳詞のメロディーに乗った分の情報しか伝わらない
原曲の情報が半分以下になった状態で
リブレットも原詩で読んでいないとすると
その抜け落ちた情報を自分の解釈と声の力のみで
押し切ってしまうような事になりかねません。
ある意味非常に危うさを感じさせられました。
…まぁ、私もレッスンで訳詞の楽譜でレッスンはしているのですが
やはり原典の持つ情報は手放さないように
それは今後も心掛けて行きたいと思います。
音楽を、演奏を、表現をしたいと思ったのなら
何はともあれ、まずは楽譜と徹底的に向き合って下さい。
そこに書かれているものをつぶさに、丹念に読み取って下さい。
全て作曲家からのメッセージです。
そこを踏まえずに表現も何もないのです。
そこがとても残念でした。
他にも色々あったのですが、まずは楽譜について
その他の舞台に立つに当たって気を付けて欲しいこと
コンクールで気が付いた事など
また書かせて頂きます。
それにしても、このコンクールは予選から
こんなにしっかり掛かれた７人もの審査員の意見を
頂く事ができるなんて本当にコンコレティの皆さんは幸福ですね。
予選からそんな手厚い待遇を受ける事ができる
コンクールの結果よりも有難いコンクールだと思います。
この辺りのコンクール事情や気をつけて頂きたい事など
今後少しでもわかる範囲でお伝えしたいと思います。
さて、私も楽譜を読もうかな。
最後までお読み下さいましてありがとうございました。
明日からもがんばってブログを更新するモチベーションが上がりました。
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