表現力と言うものを考える

奈良　【奈良市】

ピアノ・声楽・ソルフェージュ

Ei Musica音楽教室

西浦まゆ美です。

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8月に入りまして少々こちらではご無沙汰をしておりました。
この夏の暑さにめげそうになりながらも日々レッスンしております。
終わったお話しなのでこちらでも。
先日は声楽コンクールの審査に入らせて頂きました。
今までにも何度か審査に入らせて頂いたのですが
今回はクラシック部門ではなく、ミュージカル部門で審査させて頂きました。
いつも思うのですが、コンクールを受験される方はもちろん大変なのですが
審査する側も人間なのです。
暗い会場でじっと座って皆様の音楽を聴かせて頂いて
そこに点数をつけ、講評を書く…演奏時間内で
それを審査する人数分、です。
客観的に考えてみて下さい。
結構大変なお仕事ではないでしょうか？
神経を研ぎ澄まし、目を凝らし、耳を澄まし、手を動かす。
そしてもちろん審査には基準があります。
その基準に沿って、です。

審査を受ける受験者の方々はこの審査員に向かって
どんな風に演奏してくれるのでしょうか？
どんな風にアピールして点数を得れば良いのだと思いますか？
審査する側の立場になって、立ち位置を変えて考えてみれば
見えて来るものはないでしょうか？
短い演奏時間の中で点数と講評と審査の判定をする。
そのために何が必要なのでしょうか？
まず舞台に出て来た時の第一印象です。
背筋を伸ばして美しい歩き方で舞台の真ん中まで歩いて来て
美しいお辞儀をしてそこに立って居る。
その佇まいだけでも随分変わって来るものです。
この人の演奏はじっくり本腰を入れて聴くべきなのか
それともそこまで頑張らずに聞けばいいのか？
それが僅かな時間で決まってしまいます。
そこから演奏の中で何を伝えたいのか？
どういった音を必要としているのか、身体はそれについて行っているのか？
歌は言葉が明瞭に伝わるのか、何より楽譜を隅から隅まできちんと読み込んで
自分のモノとしているのか？
音楽をきちんと立体的に捉えているのか？
表現力を問うミュージカル部門などでは、手足を動かすにしても
ちゃんと目的があってそれを観客に魅せるためにどうしているのか
客観的に見て美しい使い方であるのか？
表現とはその人にとって何なのか？などを明確にしているのか
そういった事などが問われています。
うちでは、それを「見て美しいは聴いて美しい」を旨としています。

えぇ、そんな視点で多角的にジャッジシートと言うものは書かれているんです。
その結果が不満なものであったとしても
ジャッジシートに書かれている内容をよく読み込んでみて下さい。
今までのあなたに足りなかったもの、これから何をすればいいのか？
審査員からの愛情がたっぷりつまった用紙です。
大切に読み込んでいって下さい。
しかし、大抵の内容は普段皆様の先生から注意されている事ばかりなのですが。

と言うわけで、明日も生徒さんのコンクールです。
で、この数日は何をしていたのか
またご報告をさせて下さいませ。

やっぱり…暑い日々

最後までお読み下さいましてありがとうございました。

明日からもがんばってブログを更新するモチベーションが上がりました。

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