子どものための教本ではありますが、このページだけは毎日読みたい
そんな気分になるのです。
演奏するためには作曲家の言葉、思いを知らねばできません。
国語の授業で必ず教科書に書かれていた
「ここで作者の気持ちを考えてみましょう」と言う例のアレです。
音楽は数学的に処理する能力も必要ですが
国語的に理解する能力も必要なのだと思います。
計算だけでない文章題に近いな、と。
そして、とても直接的に演奏するためのヒントになる言葉を
丁寧な形式で残してくれた人がシューマンです。
シューマンの「こどものためのアルバム」に書かれた
言葉たちはどんなジャンルの音楽、どんな場面にも適切です。
と言うことで、前回の続きから…
その2 曲に関すること
流行を追い求め、悪い曲を演奏することの愚かさを説いています。
実際、いわゆる流行歌で10年後まで残っている作品って
一体全体どのくらいあるものでしょうか？
（5年前の流行歌を間違いなく歌う自信ってありますか？私は無理です。
「悪い作品を演奏してはいけません。
またしかたのないとき以外は、それを聞くこともいけません。」
「しかたのないとき」とわざわざ断っているのは、
音楽評論の先駆けとなったシューマンらしい言葉…なのかもしれませんね。
1）紙の上で音楽を理解できるようにならなければいけません。
2）演奏するときには、だれが効いていようと気にしないこと！
3）いつでも、巨匠が聴いていると思って弾きなさい。
4）誰かがあなたに、ある楽曲をはじめて見せたら、
まず全曲に目を通してから演奏することです。
5）１日の音楽の日課を終えて疲れを感じたら、
もうそれ以上は無理をしないように。
喜びも生気もなしに働くよりは
休息するほうがましです。
6) ビスケットや砂糖歌詞などの甘味では
こどもを健康な人間に育てあげることはできません。
肉体的な糧と同じように、精神的な糧も単純な
力強いものでなければなりません。
大家たちは、この後者のものを十分に取り入れましたが
みなさんもこれを食べるようになさい。
7） あらゆる見せかけのものは、時代とともに移り変わってしまいます。
技巧は、それがより高い目的に奉仕するところでだけ
価値をもつのです。
8) 悪い作品を広めてはいけません。
反対に、それの抑圧につとめましょう。
9) 悪い作品を演奏してはいけません。
またしかたのないとき以外は、それを聞くこともいけません。
10） 熟達しても、いわゆる華麗さを求めてはなりません。
ある曲を弾く時は作曲家が心に抱いていた印象を追求しなさい。
それ以上のことはいけません。
11）優れた作曲家の作品の中の、どこかを変えたり、削除したり、
新たな流行の装飾を添加したりするのは厭わしいことと考えなさい。
それは芸術に対する最大の侮辱です。
12）勉強する曲を選ぶ時は、年長者にたずねなさい。
それによって多くの時間を節約することができます。
さて、どのくらい実際に実践、もしくは考えて演奏していますか？
正直私には胸を張ってやっています！とはシューマン先生に言えません。
とにもかくにも楽譜に書かれている事をどこまで読み取るのか
そしてどこまで忠実に再現しようとするのか
そのために必要なテクニックが何なのか
注意深く読み取って行く事しかできません。
楽譜を読むために相応の時間と手間を掛けてみて下さい。
やりたい演奏の方向が見えて来るかもしれません。
シューマン先生の言葉その３…に続く、かもしれません。
さて、本日は図書館に行って服飾史や風俗史などと
各国の歴史に関する本を借りに行って来たいと思います。
だって時代劇好きだし、でも観劇飛んじゃったので時間あるし…(ヤケ)
最後までお読み下さいましてありがとうございました。
明日からもがんばってブログを更新するモチベーションが上がりました。
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