おっしゃるとおり! ぼくは夜をさまよう浮かれ小坊主!

よしきた!おいきた!それ!ご覧の通り!
ダッタン人の矢よりも早く

ウィリアム・シェイクスピア「夏の夜の夢」より




灼熱の夏が来ましたね。
呼吸をするだけで焦げて行きそうな勢いでした。
熱中症になりやすいので必ず水分と共に塩分も摂って下さいね。
レッスンに来られる方たちは水と塩あめ、
もしくは一日2粒の梅干しをお忘れなく。
スポーツドリンクでも構いませんが、
暑い時には少々甘ったるく感じますからね。
声帯の渇きにはとても良いそうなので、異常を感じる時は
スポーツドリンクなどの浸透圧バランスの取れた飲み物で水分を補って下さいね。
水分、塩分、ミネラル分などの電解質バランスは声帯のためにもとても重要です。
声帯の使い過ぎの場合一種の脱水症状になっている事がありますのでとても有効です。
お薬を使いすぎる傾向のある方は経口補水療法を試してみて下さい。
少々飲み過ぎてもおしっこで出て行くだけですので害にはならないはずです。
そして道中は濡れタオルと日焼け止めと日傘、帽子、サングラスもお忘れなく。
無理せずに元気に通って来て下さい。

夏は筋肉がほどよく温まっていて動きやすいはずなのですが
冷房との寒暖差による疲労で故障しやすい季節でもあります。
この所の異常な暑さによる疲労も筋肉には悪影響ですかね。
関節と筋肉を柔らかく保って、常に呼吸を流していて下さい。
決して膝の上で頑張らずに骨盤から柔らかで軽やかな足取りで。
そう、妖精のように。

先日からレッスン三昧の日々なのですが、色々と新しい発見がありました。
息の流れ方、支えの正しい持ち方、ディクションの考え方など…
枚挙に暇がないのですがちょっとばかりWATER!!!と叫びたい気分ですw

私たちの身体は赤ん坊の時には超音波レヴェルの高音まで
全く無理なく朗々と響き渡らせる事ができたのです。
何故か?それは身体にブレーキを掛けるリミッターがなかったからです。
何かをするのではなく、余計な事を全てやめてしまう事が肝心なのです。

では、その具体的な方法を少しだけ。
身体にはどこにも余計な力は掛からないものなのです。
骨盤だけが身体を支え、脊椎の集合体である背骨が天に向かい伸びて行く。
脊椎と脊椎が癒着する事なく、自由に動く空間が必要なのです。
声が響くための空間を身体の中に作る事を考えてみましょう。
…絶対的に脱力が必須条件となって来ますね。

脱力するだけで必要な息は身体の中に戻って来ます。
何故ならば寝ている時に力を入れて呼吸はしませんからね。
その呼吸を自分の身体の中の道を通過させる事です。
息の元になる骨盤の場所から身体を通過して
同じ出口を通ってどこまでも遠くに飛んで行くこと。

弓道のようですね。
弓を引き絞って的を狙い矢を放つ。
放った矢には決して触らずに的から目を離さないように。
放たれた矢はどこまでもどこまでも伸びて行くように
的に向かって加速して行くこと。
ここまでで力がいる事は弓を引く事だけです。
準備をした時にフレーズの焦点を見ておくこと。
他には何も必要ありません。
あとはディクションに伴い変化します。
音程すらも気にする必要はありません。
本来のベルカント唱法とはどこまでも自由なものです。
妖精パックの放つ矢のように。

ディクション周辺の事についてはまた今度。
実践については個々のレッスンでお話しいたします。
興味のある方はお問い合わせ下さい。
どこまでも伸びて行く高音、楽器のように鳴り響く身体。
手に入れるためにどんな努力が必要なのか。
何をしなくてもいいのか考えてみましょう。

暑いけれど断舎利の季節かもしれませんね。
…しかし冷房の必要のないくらい過ごしやすい世界が恋しい。


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