急激に暑い夏がやって来たようですが、体調を崩してはいませんか?
そして梅雨というものはもう明けたのでしょうか?
季節の変わり目がよくわからないうちにもうすぐ世間は夏休みです。

さて、先日自分がレッスンを受けに行った時の内容が
本当に素敵だったのですが…これは一旦置いて内容を寝かせておくとして
自分の身体をどのくらい知っていますか?
声を出す、表現をする人たちにとってこの肉体そのものが楽器であり
道具なわけですが…肉体の形状と働きをどのくらい把握していますか?
日本ですと電化製品の取り扱い説明書がかなり薄いのですが
アメリカなど電話帳なのか?!ってくらい分厚かったりします。
私たちが常識でわかるでしょwって言うような事ですら
事細かにあらゆる事が網羅されています。
なぜって?あの国は訴訟大国ですからねぇ。
ありとあらゆる事柄を書いておかないと何が起こるかわからない。
そんな危機管理の一つなのかも知れません。

では私たちは自分の身体の危機管理ができていますでしょうか?
こうなったらこのようになる…そんなチャートができていますか?
ただ何となく声って出るものなんでしょ?って思ってはいませんか?
そんなわけないじゃないですか!
必ず原因があってプロセスを経て結果となる声があるのです。
出したい声があるのなら、どの場所からどこを通ってどのように
声がやって来るのかを常に考えておくべきなのです。
もし何らかのトラブルが起こった時、起こりそうな時の
危機回避、トラブルを最小限に抑えるためにも役立つはずです。

では、その原因になるものとは何なのでしょう?
諸説ありますが、私はまず「骨格」であると思っています。
楽器はその形状によって音が変わって来ます。
日本人と欧米人の出す声も全く質の異なるものです。
なぜならば骨格形状が全く違うものであるからです。
骨格が変われば、その周辺の筋肉の状態も変わります。
原料が違うのですから違う結果の声が来るのは当たり前ですね。

では、人間の「骨格」の基本的な形状がどのようなものであるか
どのくらいご存じでしょう?
小学校や中学校に置かれていた人体模型や骨格模型がありましたね。
あれを思い出して下さい。
…ちなみに、うちのレッスン室には小型骨格模型のガイコツくんが
アイドルのように鎮座しておりますw

このような図形になりますね。

骨格正面


骨格サイド




一番大きな骨ってどこですか?
…骨盤ですね。これが身体の土台になるものです。
さぁ、イメージしてみて下さい。
(実際の事柄と多少違うかも知れませんが)
床に対して水平な骨盤が土台となります。
そしてその上に小さな脊椎が緩やかなS字状に積み重なっています。
その途中から肋骨は鳥かごのように下に垂れ下がり
肋骨の上に肩甲骨は乗っていて、そこから腕は垂れ下がっています。
肩の骨は天秤棒のようにバランスを取っているだけだと思って下さい。
そして脊椎の上に爪楊枝に刺さったゆで卵のように頭蓋は突き刺さり
脊椎は頭蓋の鼻の裏くらいまで続いています。
足は鳩尾の辺りからフラミンゴのような長い長い脚が床にそっと触れています。
このバランスを覚える事がとても大切なのです。
身体はどこにも力を入れずに重力に沿って経っている事がわかります。
その流れを理解すれば、正しい腹式呼吸がその向こうにあるのです。


脊椎図


「骨で立つ」これが肝心なのです。

それ以外のものはスライムにでもなったつもりで完全に脱力しましょう。
そうするとあるべき場所に重さを感じるはずなのです。
それが下腹部に力が入った状態であると覚えて下さい。

まずは脱力から。
それから順番に自分の身体の取り扱い説明書を作って行く作業をしてみましょう。

次回は脱力と力の入れ方を考えてみましょうか。


…それにしても暑い!!
今年の梅シロップが漬けあがったので梅ジュースにして涼む事にします。



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