ふりむくな

ふりむくな

うしろには夢がない

         by 寺山修司

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この半年準備をして来た演奏が終わりました。
結果としては不本意な所もありますが
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」の通り
後で考えるとまだまだ音楽上詰める事ができる場所が
多々あったように思います。

Anna BolenaとRusalkaという二つの大きな役の歌に向き合ってみて
役柄を咀嚼し想像し洞察して、背景を考え音色を作り、
自分の中の音楽を構築して行く作業
自分との違いと同じところを探って役柄に近づいて行く
その過程で自分の想像力や感受性、性格や生き方も問われます。
その音楽の中で隠れていた自分を知り、自分の知らない個性を知る
役柄の音楽の中に自分の真実を見つけて、本物の感情が乗せられた時
時代も人種も超えて人を感動させるsomothingが生まれるはずです。
どうでもいい自我やこだわりを捨てた時に
はじめて本物の個性が表面に現れて来るものである
役柄の音楽が自分の個性を引き出してくれる
師匠からそう教えられて、今まで取り組んで来ました。
自分の内なる声と向き合う時間です。
とてもしんどい作業ではあるのですが、一番楽しい工程でもあります。

この工程の中で半年という時間を経て
自分の声が確実に変化している事を感じました。
まだ変化できると言う可能性も見えて来ました。
という事で、内なる声に導かれて
明日ももっと新しい声と歌に出会うために
歌って行こうと思います。


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