ようやく風邪とおさらばできそうになって来ました。
風邪の時はとにかく休養あるのみ、ですね。
時々筋肉を伸ばして緩めて、温かくして、です。
あとは水分ガッツリ、私の場合はビタミンCで100%オレンジジュースと
スポーツドリンク、そして今回は飲む点滴こと甘酒のお世話になりました。

さすがに病み上がりでしたので、バレエでもポワントを履く根性はなく…
筋肉が硬くなってしまっているので、本番までにはほぐさなければ、です。

さて、今回はオペラアリアを歌うのですが来月は歌曲です。
実は歌う時のアプローチが全く違うのです。

アリアと言うのは、オペラと言う大きな作品の中の1ピースです。
作品を一本の大きな河の流れと考えると、そのほんの一瞬の感情。
その河も置かれた土地があってこその河です。
平地の河なのか山の河なのか、荒野に流れる河なのか豊かな森の河なのか…

つまりその1曲を歌うために大きな河全体を知る必要があります。
そしてその河の背景を知る必要があるわけです。

今歌っているそのアリアはどの作曲家のものですか?
その作曲家はどこの国の人で、どんな時代に生きた人ですか?
その作品の作られた時代にその世界はどのような社会情勢でしたか?
同じ時代に作曲されたピアノ曲やオーケストラの曲はどんな音楽ですか?

そしてその物語はどんな世界なのでしょうか?
主人公はどんな人物でヒロインはどんな人物ですか?
その人物はどの国の人物で何歳ですか?
物語の中の相関関係を思い描く事ができますか?
今、その人物はどのような状況に立たされているのでしょうか?

考える事は山のようにあるのです。
アリアを歌うと言う事は、その感情だけを歌えば良いのではありません。
大きな河の水の流れの一滴を表現する事です。
朗々と響く声で、音を楽譜通りに歌う事、声帯と横隔膜をコントロールして
テクニックとして歌う事は最低条件です。
その上で時代にあった音楽様式の中で
音楽表現と言う事を考えていかないといけないのです。
そしてそれがオペラなのか歌曲なのか、表現方法を変えて行くのです。

そんなわけで、歌曲の扱い方もまた次回…


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