Oh! quante volte,oh quante
Ti chiedo al Ciel piangendo!
Con quale ardor t'attendo,
E ingando il mio desir!

あぁ、いったいどれほど涙しながら
神にあなたの事を尋ねたことでしょう
どんな熱い想いであなたを待ち
私の思いを紛らわせたことでしょう…

Bellini I Capuleti e i Montecchi


ベッリーニのオペラ「カプレーティとモンテッキ」
言わずとしれたシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の元ネタです。

今夜この曲をレッスンして、久しぶりに
ヴェローナに行った事を思い出しました。
ヴェローナと言う小さな小さな街で起こった大事件
それが人々の心にこれほどまでに残り語り継がれ
そして戯曲になりオペラになりバレエになりミュージカルにまで…

ジュリエットの年齢はシェイクスピアでは
「あと2週間で14歳」と乳母のセリフで
とても幼い少女である事がわかります。(ロミオには言及されていません)
実際のヴェローナの事件では16歳くらいだったようです。
このシェイクスピアによる年齢の改変は、幼さゆえに5日間で悲劇へと
疾走して行った事…この一つの理由づけになっています。

そう、ジュリエットはとても幼い初心な少女なのです。
…そしてとても好奇心旺盛で勇気のある少女。

この若さの疾走感をオペラでは感じて
歌っている方が少ないように思います。
特にオペラを歌う時(アリアでもアンサンブルでも)
自分の歌う役がいったい何歳の役柄なのか、どんな人生を送って来たのか
少しだけ思いを馳せてみませんか?
音楽のニュアンスが変わって来るはずです。
フレーズの歌いまわしもその年齢なりのものがあるはずです。

そんなわけで、明日に控えた(もう今日ですが)
うちの生徒さんのフレッシュコンサートが楽しみです。
いったいどんな初々しいジュリエッタになるのか。


$Pa de Chat ~パ・ド・シャ~-Giulietta



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