昨日は17日のPerlen konzertの伴奏合わせに行って来ました。
声を作りこんだ上で、音楽をセッションで作って行く作業は
本当に楽しいですね。
自分の中の世界だけではなく、伴奏者との化学変化で変わる過程は
何とも言えずワクワクします。

まぁしかし、オペラの中の男と言うものは何であぁですかね?
アンナ・ボレーナのエンリーコ(ヘンリー8世)は6人も妻を
取っ替え引っ替えしてそのうちの二人の首を奪っているわけです。
アンナの斬首に至るまでの追い詰め方と言ったら、
本当に気の毒になります。
こんな追い詰め方は女性には到底できませんね。
そしてルサルカでの王子の能天気で無責任な事…
最後に命乞いしても確かに許したくなりませんねw

ポッペアの戴冠でのネローネもそうです。
彼はとても子どもです。
好きなものだけにはとことん打ち込みますが
飽きたらポイッと捨てます。
その捨て方と言ったら…気の毒なセネカ、そしてポッペア。
嫌な事を言う人には近寄らない、 甘言を弄する者にのみ耳を貸す。
彼が一国の王であった事がローマの悲劇でした。
ポッペアの戴冠とは子どもの王に振り回される世界です。
振り回された者たちの悲劇を何と美しい音楽が彩る事でしょう。

子供の王が少し冷静になって周囲に耳を向ける事ができたら…
セネカに「ぜっこう」なんて死刑宣告をする事なく
あるいは撤回して再び歩み寄る事ができたなら…
歴史にifは禁句ですが、
もし私がアグリッピーナであれば…と思いを馳せます。
まぁ、女もオッターヴィアなどもっと素直であれば…と思いますけれどね。

そんなわけで、愛すべきダメダメな人たち
…むしろダメダメだからこそ愛すべき人たちを
どうやって魅力的に魅せることができるのか
それが「ポッペアの戴冠」のテーマです。

楽譜はまもなく脱稿しそうですので、楽しみに勉強していて下さい。
そして眠い眠い日々…(=-ω-)zzZZ乙乙





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