宝塚男役大スター、春日野八千代さん死去

Yahoo!ニュース



 “永遠の男役スター”と呼ばれ、戦前戦後を通じて
宝塚歌劇のシンボル的存在として活躍した春日野八千代
(かすがの・やちよ、本名・石井吉子=いしい・よしこ)さんが
29日午前10時34分、肺炎のため大阪市内の病院で死去した。
96歳。葬儀・告別式は近親者のみで行う。
後日、宝塚バウホールで「宝塚歌劇団葬」を行う予定。

 神戸市出身。昭和3年、宝塚音楽歌劇学校(現・宝塚音楽学校)に入学、
4年の「春のをどり」で初舞台を踏んだ。
その後、8年に新設された星組の披露公演「お国歌舞伎」で主役に抜擢、
スターに躍り出た。

 21年、戦争のため閉鎖されていた宝塚大劇場の再開記念公演
「カルメン」では主役のホセを演じた。
その後も、「ハムレット」「リラの花咲く頃」「南の哀愁」
「虞美人」「源氏物語」など次々と大役をこなした。
“白ばらのプリンス”や“永遠の貴公子”とも呼ばれ、
特に乙羽信子さんとのコンビはファンの圧倒的な支持を受け、
戦後のタカラヅカの黄金時代を築いた。

 31年の「ローサ・フラメンカ」を皮切りに演出も手がけ、
外部の舞台や映画にも多く出演した。

 生涯現役を貫き、平成15年まで毎年、新作舞踊を披露。
16年の宝塚歌劇創立90周年記念の花組公演などにも特別出演して、
格調高く祝舞を舞った。
21年6月に宝塚大劇場で行われた95周年記念のトークショーに登場、
客席を沸かせたのが、最後の舞台出演となった。

昭和54年に紫綬褒章、61年に勲四等宝冠章を受章。


---------------------------------------------------------------------

一度だけお見かけした事がありますが、
年齢を感じさせない颯爽とした歩き方の方でした。
こういった舞台に「品格」を感じさせる方がいなくなるのは寂しいです。

どんな舞台であれ、舞台の上には「品格」が必要だと思います。
それが劇場に足を運んで下さるお客様に対する最低限の礼儀です。
舞台に夢を見られないのなら、わざわざ劇場という非日常空間まで
時間を掛けて出かける意味がありません。

「宝塚」という夢を最後まで生き続けた偉大なる方でした。
100周年の公演で見てみたかったです。
ご冥福をお祈りいたします。


☆ランキングに参加しています☆

にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

応援ポチッ!やコメントをお願いいたします♪