来年の発表会で上演する「ポッペアの戴冠」のスコアリーディングをしていますが
さて、これをどう演出しよう?と言う感じです。
物語としては物凄く不条理です。
全ての事柄や倫理観も超えてなお「愛は勝つ」と言う命題を
どう音楽として芝居として納得してもらうのか
その落としどころが問題です。
この作品は人間の本質…つまり人間の欲望と言うものを
全く隠していません。
そして政治的思惑や様々な問題を孕みながら
それでも音楽はバロックの格を維持したまま
声楽的なテクニックを要求し
品格を持ったまま美しく物語は進行します。
後のベルカント・オペラやヴェリズモ・オペラにも繋がる
音楽の萌芽がそこにあります。

その中で人物をどう立ち上げ立体化するのか
上手く交通整理をしながらシルエットを浮かび上がらせる事が
どの程度できるのか…難解だなぁ。
何しろ発表会の舞台ですので、セットの立て込みも
照明も使えない平面舞台ですからねぇ…
芝居と歌だけでどう引っ張って行くのか
そしてこの音楽をどう振るのか
色々と考えなければなりません。

…本当に愛は勝つのだろうか?(;・∀・)
そんなわけで楽譜の対訳と校正を日々頑張っております。
そして…目が疲れました。
大量のブルーベリー摂取が必要かもw



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