本当にここは日本なのでしょうか?というくらい毎日暑いですね。
夏バテしていませんか?
私はすっかり夏バテです。
昨日は土用の丑の日でしたが、
夏バテのせいで鰻を食べようという気にもなりませんでしたw
今朝は早くからオリンピックの開会式を見ていましたが
そんな早朝からでも暑い…


さて、音楽をする人にぜひ知って読んで欲しい珠玉の言葉たちです。



その3は、人前で演奏することに関してです。

人前で演奏することは良い事ですが、
「社交の場で演奏することは、利益になるよりも害になります」
と述べています。
「社交の場」は今ではあまり想像出来ないと思うのですが、
そのような場では流行の曲がもてはやされます。
それに意味があるのかと問いかけているのですね。

そして、その4は音楽仲間と関わる事について語っています。

「でも、どうすれば音楽的になれるのでしょう?
 (中略)
一日じゅう隠者のように閉じこもって、機械的な勉強ばかりしていないで、
はつらつとした多方面にわたる音楽的交際を獲得し、
特に合唱団やオーケストラの人びとと、終始つき合ってこそ、
音楽的になれるのです。」

この項から分かるように、
音楽仲間と関わりその人々から学ぶことによって、
自己の音楽性を高めることが出来ると説いています。
また他の人と演奏すること大切だと述べているが、
仲間になるのはなにも人間だけではない。
「だんだんに、あらゆる重要な大家の
あらゆる重要な作品と知り合いにならなければなりません。」
「あなたがもっとおとなになったら、
名演奏家とよりもスコアと交際しなさい。」
作品に触れ、より深く理解することも一つの音楽とのかかわりである。

芸の習得についての思いやりに満ちた言葉たちですね。


1)だんだんに、あらゆる重要な大家の
  あらゆる重要な作品と知り合いにならなければなりません。

2)いわゆる名演奏家が喝采を受けのを見て、
  惑わされないようにしなさい。
  大衆の喝采よりも芸術家の喝采の方が、
  あなたにとって、いっそう多くの価値を持ちますように…


3)どんな流行も、やがては時代遅れになるでしょう。
  そして年寄りになるまでそれを追っていると、
  だれにも尊敬されないばか者になってしまうでしょう。


4)始終、社交の場で演奏することは、利益になるよりも害になります。
  人前に出るのはよろしい。
  がしかし、自分の心の中で恥じなければならないような
  曲は絶対にひかないこと。


5)音楽の歴史の勉強は、
  様々の時代の傑作をたくさん聴くことに支えられて、
  うぬぼれと虚栄心を一番早くなおしてくれるでしょう。


6)二重奏、三重奏など、他の人と一緒に演奏することのできる
  機会を逃さないように。
  それはあなたの演奏を流暢に、活発にしてくれます。
  時々、歌い手の伴奏もやりなさい。


7)あなたの楽器を愛しなさい。
  けれども虚栄心から、それが最高の、唯一のものと
  思い込んではいけません。
  まだほかにも同じくらい美しい楽器があることを考えなさい。
  それから歌手がいるということも、
  合唱とオーケストラの中で音楽の最高のものが
  表現されるということも考えなさい。


8)あなたがもっと大人になったら、名演奏家とよりも
  スコアと交際しなさい。


9)優れた巨匠のフーガを、
  とりわけJ.S.バッハのフーガを熱心に弾きなさい。
  「平均律クラヴィーア曲集」を日々の糧とするように。
  そうすればきっと、あなたは立派な音楽家になれるでしょう。


10)仲間のうちで、あなたよりもっと多くを知っている人を探しなさい。


11)山の向こうにも人が住んでいます。つつましくなりなさい!
   あなたはまだ、 他の人々があなた以前に
   考えたり発見したこと以外に、
   なにひとつ考えたり発見したりしていないのです。
   そしてあなたがもしそれを得たなら、天からの贈物と思って
   他の人々にも分けてあげなさい。


12)ではいったい音楽的とはなんでしょう?
   もしあなたが両眼を心配そうに楽譜に向け、
   その曲を終わりまで弾くようでは、音楽的とは言えません。
   またもし(誰かが一度に2ページめくったりした時)、
   立往生して先へ進めないようでは、あなたは音楽的ではありません。
   しかし、新しい曲であれば、これからどうなるかをおおよそ予感し、
   前から知っている曲ならば暗記している・・・
   一言で言えば、指だけでなく、頭と心の中にも音楽を持っている
   ・・・ならば、あなたは音楽的です。


13)でもどうすれば音楽的になれるでしょう?
   愛し子よ、肝心のもの、つまり敏感な耳と素早い理解力は、
   あらゆるものと同様に天からくるのです。
   とはいえ、与えられたものを育て、高めるのは自分です。
   1日中隠者のように閉じこもって、
   機械的な勉強ばかりしていないで、
   はつらつとした多方面にわたる音楽的交際を獲得し、
   とくに 合唱団やオーケストラの人々と、
   始終つきあってこそ、音楽的になれるのです。


なかなかに手厳しい言葉ばかりですね。
しかしこんな言葉を常に胸の中に持って歩く事ができたのなら
どんなにも人を感動させる事ができるでしょう。

音楽的に生きる事ができるように
日々心がけるようにして行こうと思います。

…しかし、やっぱり暑い。
昨夜もスタジオで踊って来ましたが、時々めまいが・・・
くれぐれも熱中症と脱水症状には気をつけて下さいね。