トランスジェンダー ROSE
担任は紅白の棒を持った体育の先生でした
私が通った高校は、大学を中心に、左右を男子部、女子部に分けた校舎になっていました。 当然のように、男子部と女子部の交際厳禁となっており、文化祭も体育祭も別々に開催されていました。
ですから、男子部の生徒は、私も含めストレスが溜まっていたように思います。
私たちが、唯一、楽しみな時間は、大学の校舎にあるLL教室(英会話)の授業です。 できるだけ早く教室に移動し、ラッキーな席に座れば、録音された女子部の生徒の声がをテープから聴くことができるのです。
はずれは、大学生のおっさんの声です。
はずれを引くと、その日は、心がどん底になりました。
体育の授業で、マラソンも楽しみの一つでした。
マラソンコースは、男子部をスタートし、大学を通り抜け、女子部の校舎を通過し、大学から男子部に戻るといったルートです。
先生の視野から離れるまで、元気に走ります。 大学のあたりは歩き、女子部の校舎が近づいたら、また元気に最大のパワーで走ります。
そして、女子部の校舎に向かって、学籍番号、自分の名前を叫びます。
これを永遠と繰り返します。 無駄な行為に見えますが、男子部生徒は自己アピールをすることで、夢が叶うと信じていました。
毎回違う花笠音頭の振り付け
何故か、体育祭で花笠音頭を踊ることとなり、体育の授業で担任が振り付けを指導していました。 ところが、毎回振り付けが違います。
先生にそのことを伝えると、決まって、紅白の棒で尻を叩かれました。
結局。花笠音頭の振り付けは最後まで、バラバラ。
体育祭では、花笠音頭が炭坑節に変更され、その理由は明かされることはありませんでした。
写真部に所属していました。
私が写真部に入部したのは、女子部の文化祭や体育祭の取材が許されるという期待からだったように思います。しかし、その願いが叶うことはありませんでした。 男子しか被写体になることはなかったと記憶しています。
作詞・作曲 ROSE




