感想書くのが遅くなったけど、ここ最近で久しぶりの楽しみ、波瑠さんの本格的なコント番組への出演。NHKのLIFE!、この番組いつか出てくれないかな、と思ってたのがついに実現。

いやー、なかなか良かった。波瑠さん、たまにはこういうパフォーマンスもいいな。

 

コントの「ウエディングデカ」は、それこそ「サバイバル・ウエディング」と「未解決の女」を無理やり合体させたような作品(笑)。

コントとしてもよく出来ていて、結構笑えるんだけど。

でも、ついつい笑うのも忘れて魅入ってしまう(笑)。

冒頭の結婚式、神父の言葉を聞きながら、満ち足りて屈託のない晴れやかなミク(波瑠さん)の微笑み、あー、やっぱり波瑠さんは、ショート・カットがとてつもなく似合うなあ、と思わずしばしうっとり。

と、そこへ突然駆け込んで来る後輩刑事の片岡(中川大志)を振り返った驚きの表情、戸惑いと動揺に揺れる瞳。健気に迷いを振り切ろうと、式を続けるよう牧師に頼むミク。

誓いのキスの寸前で再び式場に押し入ってきた片岡の言葉を聞いた瞬間、さっとプロの刑事の真剣な眼差しに豹変するミク。

「何でいつもこのタイミングなのっ?!!」と自分の宿命を呪うように、腹立ちと悲しみの入り混じった言葉を片岡にぶつけるミク。

ここの新郎と神父の狼狽ぶりが笑いどころなんだけど、それよりこっちの気持ちはすっかりミクに感情移入してしまい、この後の展開に固唾を飲んでじっと画面に釘付け(笑)。

その次の「じゃあ、何でこんな現場近くの教会で式を挙げてるんですか?!」という片岡の強烈な投げかけ。いや、ここの中川大志は、すっかり加瀬理人になってる(笑)。

その強い言葉でジレンマに引き裂かれながら、ついには刑事としての宿命に従うことを選択するミク。

やがて日暮れの無人の式場に戻ってきて、気が抜けたように「そりゃ、そうか」と嘆息し、新郎からのメッセージと結婚指輪を見つめ、抑えてきた気持ちが涙となってあふれ出すミク。

しかし、慰めは不要とすぐに気を取り直すミクは、「BORDER」の比嘉ミカや「スニッファー」の七条香奈のようにきりっとした、芯の強い女性の姿。

いやー、これ、いいなあ、コントというより、ハードボイルド&ファンタジックな(笑)ロマンティック・コメディとしてシリーズ化してほしい。

 

って、コントなのに何真面目に感想書いてるんだか(笑)。

 

もちろん、コントの前後のトークも最高。

特に、犬を叱るシークエンスは、波瑠さんの自然体の(?)コメディ・センスが存分に発揮されて、コント以上に爆笑、お腹が痛い。

ただ、姉弟イメージとはいえ、中川大志との仲の良さは、ちょっと妬けるかも。

あと、内村光良の妙な秋波は、やめてほしい(笑)。思ってたのと違う、とか言って、自分から見たら、現世の女神とも妖精とも言える波瑠さんと共演できるだけで十分に恵まれてるんだから、贅沢言うんじゃないよ。