むかしむかし、京成電車には、農産物で山盛りにした籠を背負う女性たち専用の車両がありました。彼女たちには自分の営業地域というものがあり、その駅に着くと、よいしょ!っとカゴをショイ商売に向かって行きました。毎朝玄関先に訪れる彼女たちから、母は新鮮な野菜や手作りのおまんじゅう、そして夏にはカブトムシ!なども購入していました。仕事は高齢の親から、若いお嫁さんへと受け継がれていきます。高齢であろうと若かろうと、商売の厳しさは容赦ありません。はたからみても、彼女たちは誇り高く、たくましさにあふれておりました。そして、それは京成電車の風物詩でもありました。やがて時代の流れとともに、その姿は消え、車両もなくなりました。



「しょいか~ご」が武石インターのすぐ近くにできると聞いた時、あのなつかしい女性たちを思い出しました。



地元の農家が、有機栽培や低農薬で育てた自慢の野菜をうる店です。近所の方の話によると「値段はそんなに安くはないんだけど、新鮮だから長持ちするのよ。花はすごく安かったわ」



確かに安かった。



マリーゴールド80円、ニチニチソウ85円。迷わずお買い上げです。



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マリーゴールドはオンシツコナジラミや害虫を防ぎます。



郷愁などはほんの一瞬。買い物に走った午後。



時代はこうして流れて行くのですねえ。ただ、農業も新しい流れがあるのだなあと、時代の変化とパワーを感じました。



なんて言ってないで早く植えなきゃ~。