昨日…
1年振りにSさんが来てくれました。
婦人科手術後6年
当該科の検診は1年ごとです。
その経過報告も兼ねて
下肢測定とケアの確認をしています。
Sさんは
術後早々から左鼠径部の違和感と
大腿部の浮腫みがありました。
現在も左右差は3cmあり
視覚的にも違いが分かります。
しかし圧迫療法はしていません。
その理由は…
エコー上8㎝大のリンパ嚢胞があり
その影響だと判断したからです。
*現在は若干縮小はしています。
私の中では許容範囲の浮腫みです。
なので…
まずは経過観察
増加傾向なら圧迫療法へと考えました。
浮腫みの原因と
その影響による下肢変化
それを自覚した上でのセルフケア
Sさんは…
リンパ浮腫を自覚しつつ
客観的に向き合いセルフケアする事で
圧迫を必要とせずとも現状維持しています。
浮腫みを自覚した当初は
「本当に何もしなくていいの?」
と不安に思ったはずです。
何もしていないのではなく
セルフケアで充分とも言えます。
リンパ嚢胞は感染すると
蜂窩織炎へ繋がるので要注意です。
だからこそ体調管理を含めた
セルフケアこそが大切なのです。
リンパ浮腫は
点ではなく延長線上で判断する!!
だからこその経過フォローです。
リンパ浮腫ケア看護師
福井由紀