術後の皆さんが注意すべきなのは

乳がんの方は患側上肢だけ

婦人科の方は下肢だけなのでしょうか?

 *患者さんから頂いた質問です。

 


 

リンパ節を郭清した領域は

リンパ循環力が低下してくると

タンパク成分が溜まりやすくなります。

 

 

 

タンパク成分は

炎症が起きた時に菌の餌になります。

そのため蜂窩織炎に移行しやすく

リンパ浮腫発症の危険が高まります。

 

 

 

だから

乳がんの方は患側上肢

婦人科の方は下肢…

の感染に注意を促します。

 

 

 

もちろん

上肢/下肢への注意は大事です。


しかし…

その前に優先されるべきは

自身の体調管理です。

 

 

 

その上で

上肢または下肢の

個別的部位があると

理解して下さい。

 

 

 

私達には

自身の身体を自身で守る力

が備わっています。

「自己免疫力」ですね。

 

 

 

「自己免疫力」があるからこそ

危機にさらされても

感染から回避する事ができます。

 

 

 

しかし

自己免疫力が低下してくると

危機に対抗出来なくなります。

 

 

 

もしかしたら

通常なら大丈夫な小さな怪我でも

炎症→感染→蜂窩織炎→リンパ浮腫

となり得るかも知れません。

*私は指のささくれから蜂窩織炎に至った

 ケースを経験しました。

 

 

 

また…

リンパ節郭清領域以外にも

炎症は起きます。

体調変化はリンパ循環に影響します。

 

 

 

特に盛夏では

日焼けや虫刺されの他に

むき出し肌への危険は大きいです。

 

また

コロナ下生活でのストレス

熱帯夜での寝不足

猛暑の体力消耗

…などなど

生活環境そのものにも

自己免疫力を低下させる要因が

沢山あります。

 

 

 

まずは

体調を整え

自己免疫力を維持する!!

これが大事です。

 

 
 

 

 

 

リンパ浮腫ケア看護師

福井由紀