市販着圧ソックス①で
予防的圧迫は推奨しないと書きました。
実はその背景にはこんな経過があります。
弾性着衣の療養費申請が可能になり
圧迫療法が一般的になった頃
リンパ節郭清の患者さん全員に
弾性着衣を購入してもらいました。
医療施設により違うと思います。
当時は経験が浅かったので疑問も持たず実施していました。
今ならばルーティンには疑問をもちますが...
しかし…
正しい選択(着圧・サイズ)
正しい装着
フォローアップ
...などが出来ず
*購入したが装着が出来ない/しない
*スキントラブルの発生
*相談窓口の不在
などの問題が多発しました。
*上肢の場合は別の問題あります。
私の理解では…
指導/管理する側に
経験不足や態勢の問題があった...
と思っています。
現在は…
違和感や浮腫の自覚があっても
視覚的変化やサイズ増加が無ければ
リンパ浮腫外来に紹介することも
弾性着衣指示書も貰えない...という
実態があると聞きます。
私だけかも知れませんが…
何か釈然としません。
もちろん...
発症後のケアも大事です。
しかし...
完治しないのだから
発症させないための
予防ケアも大事です。
予防できないという医療者もいますが
私はそうは思いません!
【結論】
私は...
個々の生活環境や状況を考慮した上での
”予防的圧迫はあり”と考えます。
*抗がん剤治療中は別です
【市販着圧ソックスのサイズ表】
私の記憶では…
以前は足の大きさ(靴のサイズ)で
S・M・Lに分けられていたような...
今はサイズ選びも分かりやすくなりました(笑)
リンパ浮腫ケア看護師
福井由紀