3回にわたる放送が終わりました。
で、感想は…そんな簡単には書けない、そう感じています。

きっと、観た人それぞれ、色々な感じ方があるのだと思います。それだけ奥が深い作品なのかな、とも感じています。
理くんも言っていましたけど、たしかに個人的には分かりにくい作品でした(^_^;)

私は原作も読んでいないし映画版も観ていません。通して観たのはまだ1回きり。
なので、理解しきれていない部分や、気がついていない部分もたくさんあるんだと思っています。また改めて見直したらまた違った感想が出てくるのかな…

なので、現時点での感想になりますが…

第一夜を観て思ったことは、人というのは見る人によって色々な見方がされるんだな…ということ。その人の事を良く言う人もいれば悪く言う人もいる。
その人が本当はどんな人なのか、ということは当の本人にしかわからないのでは…と。まぁ、私に至っては自分でも自分の事がよく分かっていなかったりするんですけどね(笑)

宮部はあの戦時下でも生きることに執着して「命は惜しいです」ということを上官の前でも口にしますが、こういう事を言ってはいけないということは本人が一番よく分かっているのでは…と思ったんです。
それでも敢えて口にするのは、他の軍人のみんなの気持ちや言いたい事を代弁しているのでは…と。勿論、宮部自身も思っていたんだとは思っています。

大福が食べたい…そう言っていた仲間が食事の時に突然いなくなる、このお話し、どういうわけか印象に残りました。

次々と自分のまわりにいた人達が特攻兵として飛び立っていき、命を落とす…
そんな現実をいつまでも観ていたら、宮部自身、自分が生きていること自体がつらくなってしまったのでは…とも思いました。
最後、飛び立つ時は色々な葛藤があったのでしょう。家族のためには生きて帰りたい、そんな気持ちを持ちつつ零戦の交換を申し出た…なぜなのだろう、自分にできることの限界を感じてしまったのかな…

個人的には宮部という人は反逆児みたいなところがあるのかな…と思いました。
そして、まわりの人達に対しても優しく愛情深い。ただ、それを上手く表現できないだけで…

彼の意気込みがひしひしと伝わってくる作品でした。そして、色々と考えさせられる作品でした。

そして、見終わった時に素直にこう思ったのです。

理くん、この作品に携わってくれてありがとう…

勿論、他の共演者のみなさんのお芝居もとても良かったですよ。
改めて彼に惚れ直しました。

打ってもなかなか響かない鈍感な私。
今はこの程度の感想しか出てきません。
ラボでみなさんの感想コメントを読んではみなさんの文才や感受性に圧倒されていた事をふと思い出したりもしています。