椿山課長の七日間 (朝日文庫)/浅田 次郎
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いや~、泣いた。泣いちゃいました。

逆送されるところまでのところは正直ちょっと

ダレる感じではあるけど、逆送されてからはねぇ・・・・・


なんか、3人が3人、それぞれの人生が濃縮還元で語られるわけだけど、

どれもこれもなんだかな~って切なくなるわね。

そりゃ人一人の人生やから当たり前やけど。


佐伯知子の話はあれは胸が苦しくなるくらい切ない話だったなぁ・・・・

彼女のいう「真実の愛」というものを手に入れた彼女は

幸せだったのだろうかとか、いろいろ思うところがありすぎて

私にはまだまだ理解しきれない。 ←当たり前です。




人生ってさ、自分の人生は自分が中心に廻っているけれど、

人の人生はその人が中心で廻ってるわけで、

お互いが中心に廻っている人生が噛み合わさって世界が廻ってるわけで、

なんか、自分の人生だけど、いろんな要素がたくさん絡み合って

廻ってる自分の人生には、当然自分の知らないことってたくさんあるわけで、

それをすべて知ることはもちろん不可能なんだけど、

もしかしたらそれでバランスを保ってるのかもしれないな

ってちょっと思った。


すべてを知りたいと思うことは人の常だけど、

すべてを知ったらじゃあ幸せかって言えば

知らないほうがよかったと思うようなことってたくさんあるじゃない?


なんか、切ないというか歯がゆいというか、なんともいえない気持ちに

させてくれる物語でしたよ、ええ。



最後の方はもう泣きっぱなし(笑)

読みづらいったらありゃしない(笑)


やー、なんか「君だけに愛を」もそうだけど、

愛やら生やら、難しい課題図書ばっか読んでるなー最近(笑)