16話もある韓国ドラマ「私の夫と結婚して」をついに全部見終わりました！
面白くて、でも見ているとしんどさもあり、途中怖くもなり、辛くなったし、主役のパク・ミニョンさんがとても美しいから見続けられたけれど、なんとも凄いドラマでした。
日本のドラマではありえない人間の心のドロドロや闇、欲、恨みをこれでもかと描いています。
韓国のドラマは時代劇なども、復讐ってよく描かれていますね。
私はカトリックの環境で育ったので、「ゆるし」という言葉がキーワードのように人生に出てきていたので、復讐するのではなくゆるしたらどうなるのかと思いながら見ていました。
復讐して本当に幸せになれるのか。何もかも手に入れたら本当に幸せになれるのか、考えてしまいました。
自分にひどいことをした人すべてに復讐ができて、ハンサムでお金持ちの男性と結婚して、美人でスタイルも良くて、いわゆる皆が手に入れたいものをすべて手に入れたら、本当に幸せなのかと考えてしまいました。
日本人も以前は、お金や名声、素晴らしい結婚相手、外見の美しさなどを求めて頑張っていたと思います。もちろん今もだけど。
でも、最近はどこかでその先に本当の幸せはあるのかとなっている気もします。
ドラマの悪役の人たちは、確かにかなりひどくて、それはもう復讐するに値する悪さなのですが、私はここでイエスの言った「赦し」というものを考えてしまって。
ゆるすことは、本当に難しくて、愛とは何かと共に人生の大きな課題だと思うのです。
そうこうしている時に、日本のドラマ「アイのない恋人たち」というのを見ていたら、韓国のドラマの主人公とよく似た状況が出てきて、ネタバレになるので詳しく書きませんが、なんと裏切られた人が「相手を許そうと思う」というセリフを言ったのです！
なんというシンクロでしょう！そして、なんという対比でしょう！
韓国ドラマの方の悪役はとことん悪いので、許すも何もない感じはあるのですが、許すの「ゆ」の字も出てこなくて、でも一方のドラマで「許そうと思う。本当の愛は許すことだと聞いたから」というような言葉が出てきて、その対比がすごいなと思いました。
ドラマとしては、正直圧倒的に面白かった韓国ドラマ。でもテーマとしては日本の方が心が安らぎました。
許すことは本当に難しいです。最終的には自分を許すのだともいいますが。
相手の心情がわかると、復讐の気持ちも減るのではないかとは思います。
それにしても、韓国のドラマ、すごかったです！次が見たくて、どんどん見てしまって、見終えるのがもったいないとすら思いましたが、もう見なくていいんだとほっとする気持ちもあり、私の中にもあるドロドロしたものを赤裸々に見せつけられた気もして、本当にすごいなと思いました。
そう、誰の中にもある闇をしっかり描く力量は韓国ドラマの真髄かなと思いましたね。とても楽しむことができましたし、色々考えさせられました。