今までの人生で、どれだけのティーバッグから紅茶を飲んだだろう。
今回描くまで気づかなかった。

ただ茶葉を包むだけの役割ではない。
種類や風味を伝える情報だけでもない。
国や文化や歴史、紅茶を取り巻くさまざまな要素。
その一杯を味わってほしい、という情熱、願い、夢、コンセプトをパッケージデザイナーが表現した作品だ。
その紅茶に関わる人の想いが詰まったティーバッグの「ドレス」。今まで飲んだ袋をとっておいたら、何着になるだろう。並べたらきっと壮観に違いない。

中身を取り出したら、紅茶を淹れて飲みながら、じっくり見てみよう。
ぽいっとゴミ箱に捨てるだけでは、あまりに勿体ない。


(使用画材: 色鉛筆、ステッドラー・ピグメントライナー、月光荘スケッチブック)