どんな道も黄金色にしてしまう道路沿いのラッパ水仙。

森で見つけた今年最初のブルーベルの花。すぐに森は青紫の海になる。

これ以上ないくらい控えめに、見る人の心を奪う野生のアネモネ。

物置のレンガ壁に取り付けた古い鳥の巣箱には、青の帽子と翼、黄色のお腹をした青ガラが下調べに来る。
去年そこで生まれた雛が大人になって、新しい家族の住まいを探しているのだろうか?
春が進めば、甘い香りのスイカズラの陰に、ちょうどよく隠れる。

水仙が黄金色に
あでやかに姿を現わすとき
歓楽の季節は来て
赤い血しおは
冬の領地にみなぎる

"When daffodils began to peer,-
With hey! The doxy over the dale,-
Why, then comes in the sweet o'the year;
For the red blood reigns in the winter's pale."

水仙は
ツバメより早くきて
三月の風を
美しく染める

"Daffodils that come before the swallow dares, and takes the winds of March with beauty."

ウィリアム・シェイクスピア 「冬物語」より
From "The Winter's Tale" by William Shakespeare 

参考 エディス・ホールデン著 「カントリー・ダイアリー」 

(使用画材:水彩、エルバンインク"Lie de The"、ワットマン紙)