フランスに19日間旅行した私に、

「円安なのに随分とリッチね」とおっしゃる方がいます。

確かに、フランスにはリッチなお食事もホテルもありますが、私はフランスで特に美味しい物を食べたいわけでもなく、ゴージャスなホテルに泊まりたいわけでもなく、ましてやブランド品なんて買う趣味もお金も無いわけで、とにかくフランスの空気を吸ってみたかったのでした。

 

(プロヴァンスで買ったラベンダーの香り袋)

 

「日本航空かエアフランスじゃなきゃ駄目」なんてこともありません。

私が、「中国系の航空会社でロシアの上空を飛ぶのよ」と言うと大抵の友達や知り合いは「え.....」と、一歩後ずさりするような雰囲気です(笑)

でもね、中国国際空港、とっても安価で(日航やエールフランスの半分又は10万円安いのです)、乗り継ぎ時間も三時間半と丁度いいし、北京から

11時間と随分早いんですよ。

別にロシア上空を飛んだからって撃ち落とされる訳でもなし、安くて楽なのがいいではありませんか。

と、私が力説しても、中国系の航空会社は

殆どの方が利用されません(笑)

 

(これもプロヴァンスで買った小鳥)

 

私達夫婦二人共70代ですので、円高になるのを待ってられない。一刻も早く行かなくては体力は衰える一方。コロナで4年程遅れてしまいましたからね。

 

この可愛いプランター、エクスアンプロヴァンスで買いました。↓大きさは3種類あり、一番小さいのを買いました。

今は多肉植物を植えて、雨の日は家に、

お天気の日は庭においています。

 

 

ニース最後のブログは、

ルノワール美術館です。印象派の画家ルノワールが家族と住んでいたところが、美術館になっています。

駅から、遠かったです。

ニースからカーニューシュルメールまで電車、

そしてそこからGoogleマップを見ながら、歩きました。いやあ、遠かったです。最後はずっと坂道!結局50分近く歩きました。バスでもっと早く行ける方法があるようです。

 

ルノワールが亡くなる12年、ここで暮らしました。

彼の晩年を描いた映画を観て、いつかここに行きたい、とずっと思っていました。

 

 

 

映画では、ルノワールの関節リュウマチの痛みに耐えながらもずっと描き続けていた姿を見るのが辛かったですが、屋敷の周りの環境がとても美しかったのが印象に残っています。

 

 坂を上がると、ルノワール美術館が見えて来ました。立派なオリーブの木が沢山あります。





この木はおそらく奥さんが好きだったというオレンジの木だと思います。今でも元気で育っているんですね。


ここがルノワール美術館です。



 

 中に入ると、もう四時過ぎていたので、

人は少なかったです。

5時閉館なのでのんびり観ることは出来ません。



家の中からもオリーブの木が見えます。

 

 

ここにある調度品は、全て ルノワールが使っていたものです。


 

ここに展示してある作品は、ルノワールが晩年

ここで描いたものが多いようです。



 

 彼のアトリエは2階にあり、吹き抜けの広い部屋になっていました。

 

 

 

 



 

     

どの窓からもオリーブが見えますね。



ここは広いオリーブ畑があり、ルノワールが買わなければ木を全部切ってしまうはずだったとのこと。

その話がルノワールがここを買う決め手になったのだとか。

 

 

 2階のテラスから見える景色です。

遠くにコートダジュールの海や、カールシュルメールの旧市街が見えます。

眺めが良いです。


 

 





これらの絵も、ここの庭のオリーブの木を描かれたのでしょうね。



    

ここの土地を買ったルノワールは、オリーブ畑には手をつけず、そのまま育てたそうです。



 

 ここに展示してある絵画はルノワールの晩年の作品が多いようです。

 

 

 

カーニュシュルメールでしょうか。



地下の部屋には、陶器の作品もありました。

 

 

おそらく、これらはお元気だった頃の作品でしょうね。晩年は、筆を待つのがやっとで、

車椅子の生活でした。

でも、死ぬまで描き続けるんだ、とおっしゃっていたようです。



 


 

 オリーブ畑は、勿論ルノワールがいた頃より

随分成長しています。

立派な木でしょ。

ここで、もっとゆっくり撮影したかったんですけどね。係のお兄さんが、もう時間です、と追い出すのですよ。




いやあ、本当にお見事です!

うちのオリーブもこれくらい成長してくれないかなあ。




この日の朝、シャガール美術館に行きました。

それはもうブログに書きましたが、

忘れていた写真があります。

シャガールのスタンドグラスです。

右に見えるグランドピアノにシャガールが描いた絵があったらしいのですが、

見落としてしまったのです。

残念!



シャガール美術館に行かれる方は、私のように

見逃したりしないで下さいね。

シャガール美術館の庭にもオリーブの木が沢山あったんですよ。



ここにカフェもあったんですよ。

オリーブの木に囲まれた素敵なカフェ、入ってみたいところなんですけど、無駄な時間もユーローも使えません。