R's Voyage   ~アールズヴォヤージュ

照明、音響を中心にシーンを造る、場当たりが終わりました。

やっぱり明かりが入ると、芝居も格段に集中が上がる。

みんなの顔も、
細切れの芝居しか出来なかったにもかかわらず、
とても見えるようになった。

明かりだけは、稽古中にはイメージできない部分なので、ね。


明かりは世界を創りだす。

明かりに照らされるエクスタシーは、舞台にいないと得られないものだと、
またつくづく思う。



明かりづくりの待ち時間のあいだに、
これまで保留にしていたシーンの細部を、共演者ときめ細かに確認していく。

ちょっと恥ずかしくて、間合いを測っていた勝俣君とも、
ここまで来たら、
一つ一つしっかり確かめあって、成るに任せていた部分を潰していく。

今日はいつにも増して、肉体の力を感じた。
それはそのまま、気持ちの安定にもつながって、
一緒にいると安心できるひとなのが、何より嬉しい。


難しい役どころなのです。

でもたぶん、二人ともウソをやらなければ大丈夫。
楽日まで、どうか落ちずに行けますように。


今日もちょっと小さな発見をした。
それはここ数日、
自分にとって違和感としてあらわれていたところだったのだけど、

あー、そうか、もうここから好子の気持ちは変化していっていいんだ、
と、
気づけた。

違和感、大事。(笑)

役づくりでは、もっとも飛躍の目が隠れている場所なのだと、
これも、またも思う。


片や一功さんとは、といえば、
実はあたしは、好子の夫をどれだけ独りにできるかを、命題にしていたりする。

この夫婦の在りようって、
きっと、わかるわ~…と思う観客がいると思う。


この夫婦のことを考えるとき、あたしはいつも、
純子さんの喋るセリフを思い出す。

「なんということのない平凡な日常を楽しめばいいのよ」

平凡だけど、平凡じゃないんだよね、どの夫婦も、ひと皮剥けば。

それが大事だと思うから、
あたしはできる限り、子どものような一功さんを独りにする。


やっと答えが出た。

あたしの解釈では、二人の男のあいだにいる好子の、それが正解なのだ。
たぶん、間違ってないと思う。



宿題のステップは、電車の中でも死ぬほど頭でシミュレーションして(笑)
今日、モノにできましたヨ♪

まだ100パーじゃないけど、1日で楽しい気持ちになれるところまで来れたから。
これはあたしにしてはなかなかのハイペースなのです。(笑)

ここは舞台を引き受けないとね。

あとは歌だな。(ヤベ!笑)



明日からゲネプロ三昧。
はあ~、よかった、しあわせな気持ちでこの時期を迎えられて。

ちょっと、タロットなど引いてみたら、「女帝」が出た。

いんじゃない?
そうよ、やっぱり好子ってそういう女なのよ。
年越しで起きたガラガラポンは、どうやら融合を生み出せたようです。

明日から楽日までの10日間、愛とエロスの熟女を(笑)やりきります。



一人でも多くのお客さまにご覧いただきたい。
そんな芝居になりました。

どうぞ皆さま、スタジオARへ、しあわせを探しにきてください。


レクラム舎
「それはさておき恋はくせもの」
 作・小松幹生  演出・喜一朗

 2013年 1月11日(金)~18日(金)
 松蔭神社前 スタジオAR
 全席自由

 前売¥3500
 当日¥3800
 学生&シニア(60才以上)割引¥2800

11日(金)19:00
12日(土)14:00/19:00
13日(日)14:00/19:00
14日(月)14:00
15日(火)19:00
16日(水)14:00/19:00
17日(木)14:00/19:00
18日(金)19:00

出演:鈴木一功・松坂わかこ・山岸諒子・坂田純子・和田広記
    勝俣美秋・根元和史・三谷六九・光永勝典・長本枇呂士・石川亜季


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