私はずっとこの無価値観に悩んできました。
悩んできたというより、自分自身が存在するだけで価値があるなんて到底思えませんでした。
常に「無価値観」を抱えて生きてきました。
それは子どもの頃に自分の力のなさを感じていたからです。
自分ではどうしようもない家庭環境や状況がありました。
また、存在するだけで良いよ、と肯定してくれる大人も周りにいませんでした。
子どもは無力で当たり前。
親に頼って生きるしかなく、それは当然のことなのです。
私は、その無力感を抱えたまま、大人になってしまいました。
アダルトチルドレンの方にはそういう感覚を持っている場合が多いと思います。
私はその無力感をなんとか埋めるために、自分を高めることではなく、外の評価や他人の評価によって、自分の価値を見繕っていました。
外のことは必ず揺らぎます。
その度に、私の価値は揺らぎました。
特に、私の場合は人から求めらることに自分の価値を見出していました。
恋愛もそうです。
だから、人から嫌われたり、異性から拒否されることは自分自身の価値がないと言われていることと一緒でした。
だから人一倍、嫌われるのが怖かったし、人から距離を取られると傷ついていました。
ですが、自分との向き合いを続け、「存在しているだけで人は価値がある」ということを落とし込み、自分自身のやりたかったことへの挑戦や、それをやっている自分自身をすごく誇りに思うようになりました。
そうすると、自然と人から去られた過去を受け入れることができるようになりました。
はっきりと、それが私の価値への否定になっていないことが自分でも分かりました。
他人から嫌われても、私自身が自分を認めていることこそが自分の価値であると感じました。
他者評価や外の結果で自分の価値を図る必要はなくなりました。
自分が自分自身を認めることで揺るがない自分の価値を得ることができます。