70歳海外一人旅 Day 10 セビリアの闘牛場 | マリモリのブログ

マリモリのブログ

モザンビークでの生活を通して見える物を、自分の記録のために書き記したい。

 


今夜のリスボン行き飛行機は23:45.

アルカサ宮殿をゆっく見て

アルハンブラの穴埋めをしようと思ったら

ここもチケット売り切れ。

取り敢えず一般が見学できる部分まででもと

バスに乗った。1停留場乗り越してしまい

降りたところに何かの入口。

闘牛場‼️!!



シニア入場料を払った時

どこから?と聞かれたので

Japan

と言ったとたんに

「こんにちは‼️」と綺麗な日本語。

ビックリして目をパチクリ

声の方向を捜したら、奥の方にいた

もう一人のスタッフが日本人だった!


そこから英里子さんが案内してくれた。

隣の小さな展示場での説明は

とても興味深かった。

闘牛は4月から10月までで、今年最後の闘牛は4日前の日曜に終わった。


闘牛場の黄色い土の上に小さな黒い点々。日曜に流された血の塊。

 

展示場にあった剥製の牛は約500kg。


闘牛はピカドールと言う

馬に乗った3人が2本ずつ剣を牛に刺す事から始まる。牛の状態をテストする為と言うが実際は弱らせる為。


ピカドールと闘牛士のマタドールが入場する時の

お馴染みの曲 Espana Caniが演奏される。

彼らはチームになっている。

https://youtu.be/Cq356dUd_qo?si=g0NLlEl5eyFGDm3y


1992年に二人の闘牛士が死んだ以降 死者なし。今は闘牛場に手術室があり、医者がスタンバイ。


闘牛士は一回€20万の賞金を出場前に支払われる。(私がインターネットで調べたらトップ10の闘牛士で€10万、他は€9千ー€1万千。€10万は1千5百万円。それを1シーズン30回位こなすそうです。)


家族代々闘牛士の家系から出る闘牛士も、闘牛士学校を出てなる人もいる。


闘牛用の牛を育てている牧場がある。放牧でただ健康に育て、訓練などはない。本来なら肉質は良いはず。

広々とした草原から突然闘牛場に放たれ威嚇され、アドレナリンが出て獰猛になる。


死後は肉として売られるが、闘牛に出て死んだ牛肉は硬く、煮込み料理に使う。


闘牛士、マタドール、の衣装は絹で錦糸の刺繍。

身体にぴったりに作るので、一人では着られない。



最近寄付された衣装。脇腹にうっすらと血の跡が見える。

16歳からマタドールになれる。セミプロでデビューして頭角を現したものがプロになる。

今はプロは30人ぐらい。スペインのシーズンが終わると南米の闘牛に遠征している。(インターネットによると500人位いる。多分なの知れた闘牛士が30人と言うことでしょう。)


円形の闘牛場に入る手前にカトリックの祭壇があり、マタドールは武運をいのる。



たまに良い牛は恩赦を受けることがある。勇敢な牛は種牛と使うために殺さない事がある。この20年の間3頭恩赦された。この写真の牛の時は会場の客も「恩赦、恩赦」と叫び、マタドールも牛の勇敢さを見せるだけで、殺そうとしなかったらしい。


恩赦された有名な牛。

この闘牛場は国立で、世界で2番目に大きい。収容人数は12000人。130年建設にかかり1881に完成。

マドリッドの方が大きいが市立で格下。


サグラダ・ファミリアは百年越えても建設中、セビリア大聖堂も120年ほど掛かっている。設計者は完成を見ることがないと分かって設計をしている。

不思議な人達。


英里子さんに会わなければ10分で見学を終わらせた闘牛場。英里子さんのお陰でこんなに興味深いことを知れた。