今夜のリスボン行き飛行機は23:45.
アルカサ宮殿をゆっく見て
アルハンブラの穴埋めをしようと思ったら
ここもチケット売り切れ。
取り敢えず一般が見学できる部分まででもと
バスに乗った。1停留場乗り越してしまい
降りたところに何かの入口。
闘牛場‼️!!
シニア入場料を払った時
どこから?と聞かれたので
Japan
と言ったとたんに
「こんにちは‼️」と綺麗な日本語。
ビックリして目をパチクリ
声の方向を捜したら、奥の方にいた
もう一人のスタッフが日本人だった!
そこから英里子さんが案内してくれた。
隣の小さな展示場での説明は
とても興味深かった。
闘牛は4月から10月までで、今年最後の闘牛は4日前の日曜に終わった。
展示場にあった剥製の牛は約500kg。
闘牛はピカドールと言う
馬に乗った3人が2本ずつ剣を牛に刺す事から始まる。牛の状態をテストする為と言うが実際は弱らせる為。
ピカドールと闘牛士のマタドールが入場する時の
お馴染みの曲 Espana Caniが演奏される。
彼らはチームになっている。
https://youtu.be/Cq356dUd_qo?si=g0NLlEl5eyFGDm3y
1992年に二人の闘牛士が死んだ以降 死者なし。今は闘牛場に手術室があり、医者がスタンバイ。
闘牛士は一回€20万の賞金を出場前に支払われる。(私がインターネットで調べたらトップ10の闘牛士で€10万、他は€9千ー€1万千。€10万は1千5百万円。それを1シーズン30回位こなすそうです。)
家族代々闘牛士の家系から出る闘牛士も、闘牛士学校を出てなる人もいる。
闘牛用の牛を育てている牧場がある。放牧でただ健康に育て、訓練などはない。本来なら肉質は良いはず。
広々とした草原から突然闘牛場に放たれ威嚇され、アドレナリンが出て獰猛になる。
死後は肉として売られるが、闘牛に出て死んだ牛肉は硬く、煮込み料理に使う。
闘牛士、マタドール、の衣装は絹で錦糸の刺繍。
身体にぴったりに作るので、一人では着られない。
16歳からマタドールになれる。セミプロでデビューして頭角を現したものがプロになる。
今はプロは30人ぐらい。スペインのシーズンが終わると南米の闘牛に遠征している。(インターネットによると500人位いる。多分なの知れた闘牛士が30人と言うことでしょう。)
円形の闘牛場に入る手前にカトリックの祭壇があり、マタドールは武運をいのる。
たまに良い牛は恩赦を受けることがある。勇敢な牛は種牛と使うために殺さない事がある。この20年の間3頭恩赦された。この写真の牛の時は会場の客も「恩赦、恩赦」と叫び、マタドールも牛の勇敢さを見せるだけで、殺そうとしなかったらしい。
この闘牛場は国立で、世界で2番目に大きい。収容人数は12000人。130年建設にかかり1881に完成。
マドリッドの方が大きいが市立で格下。
サグラダ・ファミリアは百年越えても建設中、セビリア大聖堂も120年ほど掛かっている。設計者は完成を見ることがないと分かって設計をしている。
不思議な人達。
英里子さんに会わなければ10分で見学を終わらせた闘牛場。英里子さんのお陰でこんなに興味深いことを知れた。